1980-11-18 第93回国会 参議院 運輸委員会 第7号
○政府委員(山地進君) これもいま記憶をたどりながら御答弁申し上げているわけでございますけれども、四十八年の出資論というのは、やはり自動車重量税というような関係もございまして、出資ということで四十八年にはそういうことが国鉄の再建に非常に役立つということでスタートしたんだろうと思うわけでございます。その後の出資の状態というものを見ますと、五十年までふえたわけでございます。
○政府委員(山地進君) これもいま記憶をたどりながら御答弁申し上げているわけでございますけれども、四十八年の出資論というのは、やはり自動車重量税というような関係もございまして、出資ということで四十八年にはそういうことが国鉄の再建に非常に役立つということでスタートしたんだろうと思うわけでございます。その後の出資の状態というものを見ますと、五十年までふえたわけでございます。
そういう考え方に立つならば、今度の一部法改正で出資論的に逃げようとする考え方は、私は間違っておると思うわけです。むしろ、国の一般会計の中から必要とするところの造林経費は十分に予算化していく、こういう考え方に立つべきだと思うわけなんです。肝心かなめの林野庁がそういう出資論で、政策の中核、かなめをはずそうとしておるところにこの法案の重要な問題点があると思う。
出資論でこういう問題を考えようとするところに、出資の金がなくなった場合においては、肝心かなめのものがみなぐらついてしまうでしょう。だから、先ほどから時間をかけて長官に言っておるわけです。国有林野特別会計の中で赤字を出してもその問題はやらなくちゃならない問題なんです。ところが、今後出資金というものを特別積立金引当資金の中から出していく。これが切れてしまったらどこから出すという策がはっきりしてない。
そういうふうに考えるならば、いまのようにいわゆる水源林涵養を出資論でごまかすのじゃなくて、政策論からこの問題が出てこなくちゃならない。国有林から三十三億の金を出して公団にやらす、財投の十七億をかかえて五十億で公団にやらせる。
われわれもその方針で出資論を主張したことがありますが、なおいろいろの議論については議論がありますが、大臣がそのお考えのもとに主張なさることについてはもちろん賛成であります。そこでそういう建前で、そういう考えのもとに主張いたしておった大臣が、なぜ幾らかでも安い運用部資金の金を五億でも取ることができずして、それから一分ですか、五厘ですか、高い公募債に手を出されたということはどういう事情からでしょうか。