1984-04-25 第101回国会 衆議院 文教委員会 第10号
○森国務大臣 著作権法の審議をいたしておりますので、著作権の立場で加戸次長が最近の出版図書についての見解を述べたわけですが、大局的に見て今の出版業界、出版についてどう思うかということで、私の個人的な見解も含めて申し上げるならば、やはりどうも子供たちも含めて人間がよく考えないような、そういう癖といいましょうか、習性を助長していくような傾向がある。
○森国務大臣 著作権法の審議をいたしておりますので、著作権の立場で加戸次長が最近の出版図書についての見解を述べたわけですが、大局的に見て今の出版業界、出版についてどう思うかということで、私の個人的な見解も含めて申し上げるならば、やはりどうも子供たちも含めて人間がよく考えないような、そういう癖といいましょうか、習性を助長していくような傾向がある。
同時にまた、戦前行われました出版、図書の検閲なども、出版法でありますとかいろいろな法律に基づいてそういうことが行われたわけでございますけれども、いまはできる限りそういうものは自由にするという基本原則を憲法にうたっておるわけでございますし、また国会がそういうような検閲を拡大するという式の立法をされるということは予想されないと思うわけでございます。
日本文化に対する無哲学であり無宗教である今日の社会教育の実情、社会文化の実情を見ましても、商業主義の滔々たる勢いに押されまして、ただ教育環境が悪いという程度でなく、輸入及び国産映画の内容、あくどい売らん哉の出版図書、娯楽機関、それらのものに流れておりますところの投機主義というものが日本の文化の明日の姿でありますならば、実に文化の自殺は国民の自殺であると考えるのであります。
本年度先ほど申し上げました新しい法律の改正によりまして、新しき出版図書がここに納本せられ、または寄贈せられるという改革の結果として、いろいろ資料がゆたかに流れ込んで来ておりますが、その計数はおまわしをしておきました数字の表がございまして、そこの中で表の第一、第二、第三というものがその数字を示しております。