1958-07-03 第29回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号
○足鹿委員 さっきも栗林委員が御指摘になっておったように、昭和二十八年は関東、東北、北海道の未曽有の冷害で、当時保利農林大臣がわざわざ北海道まで行かれて、そして六十数億の凶作加算金というものをつけられた、日本の米価史上かつて見ざる歴史的な年です。
○足鹿委員 さっきも栗林委員が御指摘になっておったように、昭和二十八年は関東、東北、北海道の未曽有の冷害で、当時保利農林大臣がわざわざ北海道まで行かれて、そして六十数億の凶作加算金というものをつけられた、日本の米価史上かつて見ざる歴史的な年です。
凶作加算のことを言っているのじゃないですよ。パリティでいくならば、パリティが上昇する場合は追い払いをする必要が出てくるでしょう。今から二年前、河野農林大臣は、私が予算委員会で追及をして、パリティの上昇分だけの差額を払うことになっておったものを、とうとう払わなかったことがあるのです。
もしも今年たまたま凶作であるために凶作加算をしなければならないという事態が起った場合に、それにコスト主義をとることが家計費を主体にしておる消費米価の算定には非常に大きな無理が生じることはどなたも農業に眼識のある人の予想せられる点であります。特別に私が予想しないでも、凶作加算——従来の例をとりましても百分の五以上の凶作の起った場合は加算をして参りました歴史上の意味もございます。
特にここで御指摘したい点は、昨年度の国会においても二十九年度の凶作加算に対する問題が非常に論議になりまして、最初のうちは河野農林大臣も、この百四十円の凶作加算金の支払いをほおかぶりで通すようなお考えであったやに見受けましたけれども、しかしこれは国会の多数がその間違いであるということを指摘した関係もありまして、百四十円の追加払いが実現したのであります。
○河野国務大臣 これも昨日予算委員会でお答え申し上げました通りに、凶作加算につきましては、前内閣のときに二百円の加算をいたします際に、これは税の振り合いと凶作に対する振り合いで二百円が加えてあるのだということを承わりましたので、それが交渉の一つの支障になりまして、そして目下大蔵省と折衝しておるということでございます。
すなわちきのうも予算委員会に出ましたが、凶作加算の問題は過去の問題ですから、すでにあれは十月決定の農業統計でやるようにわれわれ自由党内閣のときには出して、あの問題を関連もあることだし、この程度のことはおやりになる腹があるのでしょうか、ないでしょうか。これは十月ですからもうすでに六カ月前の話です。
○松野委員 その昨年の凶作加算は二百円の中に含まれているというのは事務引き継ぎか何かにあったのですか、だれからお聞きになったのですか。
別な部分はかまわないのでありますが、昨年の凶作加算の支出ということが、この予算米価の決定の上に考慮されるとなりますと、これは問題になりますので、この点について特によく御考慮を願いたい、こう思うのであります。 なおどうですか、実は今日は四時から特にこの問題について閣議があるそうであります。それから大蔵大臣は、参議院からしきりと呼ばれておりましたが、これはこっちは同意せずにおっていただいたのです。
たとえばこの食管会計の中において、先日の凶作加算金の三十三億を払う場合においても、これは多分に輸入外麦等の買付の値下りに一つの財源を求めるということを考えておると私たちは理解しておるわけです。しかし大臣が今まで考えておった持論というものは、そういうことではないのですよ。
一般会計から財源を求めるようにするか先日の凶作加算の支払い等に対しても、食管会計の中では赤字を出さないようにして、しかもあくまで食管会計のわく内においてやるということを言明されておるわけですが、今後そういうような事態が出た場合はどうなさるのですか。
そういうところに同じ農作物でありながら、米に対しては凶作加算が昭和二十九年産については御存じのようにいろいろな経過はあったが、百四十円出るようになりましたが、タバコの場合は今聞いておりますと、部分災害だという理由でもってこれが支払われない。しかし受ける農家はみな同じである。これは明らかに大きな矛盾だと思うのです。
従ってあなたの方は凶作加算を入れずに議会の方に提案された。途中でぽかっと入ってきたあの閣議決定は、新事態による提案にかえるべきものか、かえられないものか、それをお聞きしたい。
凶作加算は昨年度の跡始末です。これは本年度の問題ですから、まだどっちかといえば手当をつけようと思えばできる問題です。もし補助金法案が不成立の場合、あの予算をあなた方はおいじりになるのか。いじらなくてやれるのですか。その方法なんです。
なぜならば、突然三十三億という凶作加算も政府が出すようにきまったのですから、三十三億から考えれば、金額的に言うならば、十九億というのは約半数ですから私はとれると思う。とれるのでしょう、現実において。とれないという論拠があるならば、とれないという論拠の方だけお聞きいたします。
これを回したいと思っておったけれども、この間の凶作加算でもって食管の特別会計の金がなくなりましたから、おそらくそれは出ないでしょう。
○石田(宥)委員 時間の関係がありますから、簡単に結論に入りたいと思いますが、この三十年度の食管特別会計、これは非常に切り詰められた窮屈な予算になっておるわけでありますが、大蔵大臣は果してその中から三十二億九千万円という凶作加算の金額が生み出せると考えておられますかどうですか。
当時の実情から見ますならば、九百三十二円を当然二十八年産米に対しては支払うべきでありましたが、凶作加算については分散度調整係数等を考慮して、政府はこの措置に出ました。私どもはこの措置に賛成をいたしたものではありませんが、一応の政府のとった措置としては、私ども必ずしも妥当でないと断ずることはできなかった。
御承知のごとく、昨年の米作の作況に対しましては、当然これは凶作加算額を支出すべき事情にあることは政府も十分御承知であると思うのであります。しかも今日政府はこの作況に対する減収加算額の支出に対しましては、今日まであいまいもことしてその態度を決定されていないということは、私たちの最も遺憾とするところであります。
○松野委員 それじゃ凶作加算は麦についてはあるけれども、米についてはないという御見解なんですか、もう一ぺん念を押しておきます。
○松野委員 それではあなたは、凶作加算は渋滞しておるが、必ず出すとここで言明できますか。
○松野委員 それじゃその問題は別として、あなたの考えは、麦には凶作加算があるけれども、米には凶作加算するべきでないという考えで、そういう御論拠からお話になったのですか。
○芳賀委員 もちろん食管法の中には、こういう凶作加算金を出すとか出すなとか、そういうことは明記してないのです。今農林大臣は、この特別加算金を二百円つけてあると言われますが、これは今までのパリティ計算によるところの米価の算式というものが、すでに時代に適合しなくなってきておる。
そういう場合においては、当然これは減収によるところの凶作加算金というものを政府は支払わなければならぬ義務があるわけですが、この点に対しましては河野農林大臣は、御就任直後に、農林委員会において、二十九年産米に対する凶作加算金の支払いに対しては十分配慮する、すでに事務当局等においては試算ができておるというような御説明があったわけでありますが、今日におきましてもいまだにこの凶作加算金の支払いが開始されておらないわけです
そういたしますると、今基本米価を一千円今回は上げる、九千百二十円の三等米価にしたというときに、八百円であったものを二百円プラスして組み込んだのだから、すでに凶作加算金的なものは基本米価九千百二十円の中で措置をされておるという大蔵事務当局の主張というものは全く私には理解し得ないのであります。
それからそれに関連をいたしまして、昭和二十八年産の米は、北九州の水害、それに引き続いて全国的な冷害、さらに十三号台風というような未曽有の災害に逢着いたしましたので、非常に減産ということに関連をして一石五百五十円の凶作加算金が支給されたことは大臣も御案内だと思います。
第八、供米の減額補正と凶作加算金支払いについて伺いたい。農林大臣は、昨冬、米の推定実収が判明すれば、減額補正、減収加算について善処すると言明をされた。すでに推定実収高は旧暦十二月二十五日に公表をされ、作況指数は九二であることが判明をいたしました。昭和二十九年産米は予想外の不作であります。供米の減額補正会議は難航に難航をしつつあると言われておるが、いつまでに減額補正を決定される御所存であるか。
また、凶作加算については何ぼをいつ払うかということについても全然お触れになりません。このようなことで果してこの内閣に対して全国の農民が信頼をするかどうかということは疑わざるを得ないことを私は指摘して質問を打ち切りたいと思います。
○足鹿委員 本会議の時間が迫つておりますので、大蔵省の原次長にきわめて簡潔に凶作加算の問題についてお尋ねをいたします。あなたが早く来ないからこういうことになるのです。大体大蔵省は実質的な予算権を持っておるので、あなた方が来ないとほんとうの質問にならないのです。今後はもう少し早目に来ていただかないと、無用な議論をし、時間を空費しなければならなくなる。
○足鹿委員 私は昭和二十九年産米供出補正並びに凶作加算の問題について食糧長官に伺いたいのであります。 まず補正の問題でありますが、先日来都道府県と個別に折衝を開始しておられる由でありますが、現在補正の対象となっており、また補正の要求をしておる都道府県は幾らありますか。その数量いかん。
ただ常に話し合いの上でこれをおきめになる、一方的に天下り的にこれをやられないというふうに今の御答弁を私は解釈して、一応この問題は留保しておきますが、これと関連をして凶作加算の問題はどうですか。私どもは一月十六日に開きました日農の全国代表者会議の要請決議等もありまして、先日政務次官もお立ち合いの上河野農林大臣にその決議を手交し、全国農民の意向をお伝えした。
○河野国務大臣 凶作加算の問題につきましては、いずれ二十五日に統計を見まして、その上で考慮いたしたいと考えております。 減額補正の問題につきましても、いろいろ事情は伺つておりますが、今ただちにどこをどうというようなことは、まだ考えておりません。
○足鹿委員 十二月二十五日を待つて凶作加算については考えるということでありますし、補正も同様でありますが、先般大臣がおいでにならない際に事務当局の意見を求めてみたのでありますが、これは政治的な問題であつて、事務当局としては凶作加算にしろ、補正にしろ、これを否定する何らの理由はない。問題は政治的に決定をされるべき性質のものであるという意味の御答弁であつたように私は聞き取つたのであります。
○足鹿委員 その必要の限界についてですが、要するに米の作況に基いて、凶作加算は支払う方式がちやんとできていることは、御存じの通りであろうと思いますが、減収率を見て、その減収率が、この凶作加算の算定方式にかなうような減収率であつた場合には出す、また補正も行う、こういうことでありますか。ただ数字を見てということでは、ちよつと私は納得が行かぬのですが……。
○足鹿委員 何らかの形で対応した施策を講ずるということでありますので、その点の事務当局としての考え方は一応わかりましたが、問題は、凶作加算を行うか行わないかという基本的な問題については、政府自体の態度が決定するのでありますか、これ以上事務当局を追究しましても、私はこの重大な問題については結論は得られないと思う。
これはただちにあとで問題になつて来る凶作加算の問題にかかるかどうかというような、そういう政治的意図は全然抜きにしてもらいたい。
そうなつた場合に、補正割当は一月になるというような御答弁でありましたが、それと同時に昨年産米についても、米価審議会におきまして、満場一致答申をいたした減収加算額算定方式が定められておるのでありますが、これには幾多の附帯条項にもついてはおりますが、とにかく減収加算の算定方式に基いて、減収率がきまつた際には、凶作加算を考慮する意思があるかどうか。
去年のような災害の場合においては減収加算というような措置も講ぜられますが、本年度の災害においては、現段階においてまだ九五%という作況指数になつておるので、これは凶作加算の対象になるところまで行かぬわけであります。
更に今後の作況によりまして凶作加算金の問題が起るかとも思いますが、そういう場合には十分趣旨が具体化せられまするように配慮を希望いたしておきます。 —————————————