1992-12-17 第125回国会 参議院 国際問題に関する調査会 閉会後第1号
○参考人(須之部量三君) 最初の、第三世界に向けての冷戦的発想を米国は持っているんじゃないか。 これは、冷戦的というのか、それとも冷戦後の今までと違った形の紛争が依然として発生しそうなんでそれにどう対処するかという発想なのか。私はやっぱり後者じゃないかと。
○参考人(須之部量三君) 最初の、第三世界に向けての冷戦的発想を米国は持っているんじゃないか。 これは、冷戦的というのか、それとも冷戦後の今までと違った形の紛争が依然として発生しそうなんでそれにどう対処するかという発想なのか。私はやっぱり後者じゃないかと。
しかし、残念なことに、アジア・太平洋地域の海の核軍縮、通常戦力等の地域軍縮を話し合う協議機関などはなく、あるのは、我が国の防衛白書に象徴されるような旧態依然とした冷戦的発想の潜在的ソ連脅威論のみであります。
この冷戦的発想の呪縛からの脱却をお互いに段階的に実行していくことが米ソ両国に必要なことであり、我が国はそれを推進しなければならない立場だと思います。竹下総理は、INF条約締結の意義、今後の軍縮への取り組みをどう考えておられるか、そのためにどのような国際的役割を果たそうとしておられるのか、お伺いをいたします。
この方針は、全方位外交を完全に否定し、日米基軸の西側連帯外交の発足、平和外交から軍事力重視への転換を宣言するものであり、そこには、世界を東西両陣営に分かつ冷戦的発想すら濃厚に出ていると断ぜざるを得ないのであります。 日本は、軍事力で守れるような国では絶対にありません。
体制の違いを乗り越えて、日本国内にある日韓癒着の疑惑を積極的に解消する努力をするとともに、過去の行きがかりと冷戦的発想を脱して、あなたは、両国の平和的話し合いに、やがては朝鮮民族による平和と統一のために日本に何ができるかを真剣に考え、行動すべきではありませんか。所信をお伺いしたいと思います。
その意味から、従来のアメリカの冷戦的発想による力のアジア政策に無批判に追随することを再び明らかにした新聞共同発表は、共同声明の原則と矛盾すると言わざるを得ませんが、その整合性をどう理解しているかをまず承りたいと思うのであります。
私が、今日政府が重大な外交的選択を迫られていると述べましたことは、わが国の外交政策の基本となるものは、すべて従来の二極冷戦的発想に基づく対米追随外交であったからであります。その結果は、わが国は対外政策の上でフリーハンドを失い、変動する国際局面に対処できなくなっている現実が何よりもこの事実を証明しているのであります。
(拍手) さらに、一昨年の佐藤・ニクソン共同声明を基礎とした沖繩返還協定は、アジアの冷戦的発想に基づくものであり、中国敵視、封じ込め政策が基礎となっていることは、まぎれもない事実であります。 日本の一部である沖繩が祖国復帰するにあたって、無条件で全面返還されるべきことは当然であります。
すなわち、アジアの冷戦的発想に基づき、中国敵視、封じ込め政策がその基礎となっていることは、共同声明の、韓国、台湾並びにベトナム問題に言及している部分に明確に示されております。 しかしながら、この二年間、客観情勢が大きく変わってまいりました。
憲章十八条を乱用したこの非現実的かつ冷戦的発想による重要事項指定方式が、もはやアルバニア決議案の表決に示されたとおり、何ら説得力を持たないばかりか、国連の場において、いまやこの方式が理不尽な方式として各国の目に明確に認識されつつあるのであります。