1992-04-28 第123回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第3号
なお、冒頭に申し上げましたが、実は私は、これまで冷戦状態、東西対立のもとでは到底なし得なかった、取り組むことさえできなかった地球規模、国境を越えた政治的課題や政策的課題について、今まさに平和という基盤、ベースの上にこれらの問題が地球規模で、あるいは国境を越えた形で取り組める時代を、ある意味では新しい時代を迎えたと思うわけでございまして、これらの問題に我が国は国際国家として極めて強いリーダーシップを発揮
なお、冒頭に申し上げましたが、実は私は、これまで冷戦状態、東西対立のもとでは到底なし得なかった、取り組むことさえできなかった地球規模、国境を越えた政治的課題や政策的課題について、今まさに平和という基盤、ベースの上にこれらの問題が地球規模で、あるいは国境を越えた形で取り組める時代を、ある意味では新しい時代を迎えたと思うわけでございまして、これらの問題に我が国は国際国家として極めて強いリーダーシップを発揮
これは、東西対立のもとでは対応ができなかったが、今や東西の対立がなくなり、冷戦状態がなくなり、平和をベースとしてこれらの問題を解決できる時代を確実に迎えたとの認識に立って、平和こそ問題解決のベースであるということをしっかり受けとめたいのであります。
引きずり込まれるという表現は悪いですけれども、あるいはまたもう一つ、いわゆる領土問題が拡大均衡だ、これも非常にあいまいな話でありまして、このようなロシアの混迷度合い、後戻りせぬか、そうすると冷戦状態に後戻りするというような、世界にとっても大変マイナスの状況になるというこの超大国ロシア共和国に対して、こういう経済的な支援というものと領土問題というのは絶対的なものなのか、あるいは相対的に、領土問題はあるけれども
したがいまして、そういった基本的な方向はこれを後退させないように、今せっかく動いてきておる冷戦状態を乗り越えたというこの普遍的な価値を守り抜いていくことができるようにしていかなければならない、この基本に立って対応していくのでありますが、まだどのようなことになっていくのか、いましばらく慎重に事態を見なければならないと思っておるところであります。
その中にあって、東西の冷戦状態というものも大変重要な問題ではございます。これを協調の時代に持っていくということは極めて重要なことではございますが、あわせてアジアの平和というものは、やはり私は、大変重要な、今後の日本の安全保障にとっても必要であろうし、またこの点を我が国はしっかりと考えながら平和、安全保障というものを構築していかなければならないと認識をいたしているところでございます。
○海部内閣総理大臣 基本的なことを申し上げますと、米ソの間において今冷戦状態が終わりを告げた、冷戦時代の発想を乗り越えつつあるというのは、まさに軍備管理そして軍縮に双方が必要性を理解し合ったところからこの世界の流れが始まったと考えます。
私は、そういう中でいろいろ苦難はあろうけれども、険しい問題はあろうけれども、ペレストロイカの正しい方向性を貫いて、これを成功させるためにゴルバチョフ大統領はさらに前進を続けていかれると思うし、日本としてもそういったものは、普遍的な価値を求めて米ソの対立、冷戦状態の発想を乗り越えようとした指導者でありますから、その方向性が定着するように今後とも期待をしながら、できるだけの協力をしながら、それをするためにも
を守るというのが政治の大きな目標でありますから、それに従っての対応を日々いたしておりますし、また大きな柱で言えば、海部内閣ができたときに政治改革の問題について、これは党を挙げて改革をすると打ち立ててきたわけでありますから、それについて今具体的な成案は得るように努力をいたしておりますし、国際社会において国連が初めて機能するようになって、平和の秩序、枠組みというものは、今までのような米ソの力の対決、冷戦状態
これは、湾岸戦争が起こるまでは、いろいろな要因はあるにしても、米ソのマルタ会談が行われて以降は、恐らく世界は今までのような冷戦状態から、言うならば対立から協調の世界に入っていくのじゃないか、そして軍拡をやめて軍縮の道をたどっていくというような大きな変化が遂げられるというような状況があって、世界は挙げて安全保障の問題やらあるいは経済の枠組みの問題等々、新しい世界秩序の構築をどうするかというようなことが
○海部内閣総理大臣 先ほど申し上げましたように中国、ソ連そしてアメリカ、ヨーロッパというのは、ついこの間までは東西対立の枠組みの中で全く対立、対決をし、それが冷戦状態という言葉で呼ばれるような状況でありました。
私は、世界が冷戦状態を乗り越えて平和と安定を目指して一つの大きな流れに向かいつつあるそのとき、みんなが今模索しているものは、かつて米ソの巨大な力によって力の均衡、ある意味では恐怖の均衡で守ってきた平和の枠組みというものを、今度は話し合いと道理によってつくり上げていく新しい秩序を模索しておる最中だと思っておりますし、私はそれは国連を中心にして、国連の機能を強化しながら確立させていくことが極めて大切であると
しかし残念ながら、先ほどから申し上げますように、米ソが従来までの冷戦状態のもとにおいて今日に来ていましたので、いまだに一度も特別協定というのは結ばれておりません。
同時に、戦後四十五年で初めて冷戦状態が終わりを告げて、一つの自由と民主主義という価値を求めて世界の歴史が大きく流れ始めておるときに、弱肉強食のような武力侵略はもう二度と許してはならないから、それを阻止して、追い返して、そしてきちっとした国際社会の大義を守っていこうという平和協力の法案でありますから、そういった真意を何とか御理解もいただきたいし、また、その点については質疑の中で各党とも反対はないように
それがなくなって、新しい世界の秩序を今模索しておるさなかでありますから、今こそ国連が四十五年続いてきた戦後の情勢の中で機能を果たして、冷戦状態が終わった後の世界の中では中心的役割を果たすべきである、私はそう信じておりますから、その見地に立っていろいろなものを考えておりますから、基本はそこにございます。
○海部内閣総理大臣 突然にイラクのあのようなクウェートの侵略、併合という事態が起きまして、東西の冷戦状態解決後の新しい希望を皆が打ち砕かれたわけであります。私は、そういったときにはそれを仕方がないことだとして黙って見過ごすのでは、これからの世界の秩序は極めて暗いものになると考えます。
下がってきて、冷戦状態から今度は新たなるいわゆるデタントの方向に大きな変革をしていることは事実でありますけれども、私どもの水準の、最低に持つべきそういう大綱の水準から見れば、向こうが下がったからすぐこちらも下がる、そういうものとは違うと私は思うのです。
○海部内閣総理大臣 るるお述べになりましたヨーロッパにおける問題、これは私も何回も委員にもお答えしましたが、東西、力の対決の冷戦状態の発想を乗り越えて大きな歴史的な流れが起こっている、そこまでは全く認識同じでございます。
○宮地委員 防衛庁長官にお伺いをしておきたいと思いますが、先ほど来からの、やはり米ソの冷戦状態が終結をしてきておる、世界は非常に今情勢がデタントに変わってきておる、そういう中で中期防も今年度で一応終わるわけですね。来年度からはポスト中期防、こういう情勢になるわけでございますが、特にこのポスト中期防について長官、今どういう考え方を持っておるのか。
冷戦状態を維持していこうとか、東西の冷戦状態をもっと続けていった方がいいなんという気持ちは毛頭持っておりませんから、その点だけはどうぞ。ここではっきりともう一回言わせていただきますが、冷戦状態はそれを乗り越えて、そして大きな、世界が対立から対話へ、協力へ、共存へという方向に向かっておって、それはいいことであると私は言い続けておるわけでございます。
現在は、そうした冷戦状態も米ソの対話というものの誕生とか、あるいはまた久しく不仲であった中ソ間の国交関係改善とか、いろんな新しい状態が出てまいりました。同時に、私たちは朝鮮半島の南北問題の融和、統合ということはあくまでも南北の問題だと、これはいまだに変えていません。あくまでも、私たちがしゃしゃり出たり飛び出す問題ではない。
第二次大戦後の世界は、時代によって多少の変遷はありましたけれども、基本的には米ソ及びそれぞれのブロックたる西側陣営と東側陣営の対立の枠組みの中の冷戦状態にあったと言って差し支えありません。ところで、西側陣営と東側陣営の対立という場合、それは単なる米ソという二超大国の対立てあるのみでなしに、米国を中心とする自由世界とソ連を中心とする非自由世界、すなわち共産世界との対立ということであります。