1973-09-23 第71回国会 参議院 本会議 第37号
そのゆえに、私は、いまだに冷戦構想の遺物である軍備拡大を強行しようとする政府の時代錯誤に対して、深い憤りをもって抗議するとともに、平和を愛する人間の良心にかけて、防衛二法に対して絶対反対の旨強く訴え、日本社会党を代表しての反対討論といたします。(拍手) —————————————
そのゆえに、私は、いまだに冷戦構想の遺物である軍備拡大を強行しようとする政府の時代錯誤に対して、深い憤りをもって抗議するとともに、平和を愛する人間の良心にかけて、防衛二法に対して絶対反対の旨強く訴え、日本社会党を代表しての反対討論といたします。(拍手) —————————————
○国務大臣(山中貞則君) それは東西冷戦構想に立脚した、極東の、それぞれの立場からする、東西の立場からする極東の混迷というものが明るくなってきたということにおいて同感だと私も思います。しかし、他面、一枚岩といわれた、鉄の団結だといわれた中ソの間において、両方とも国境に軍を集結し、双方に攻撃し合っている。
ですから冷戦構想が変わってくる。つまり、このベトナムなり、台湾なり、朝鮮半島なりで、ヨーロッパのような東西の冷戦構想、ワク組みをつくろうとする努力か転換された——転換というか、変わった。
先ほどから申し上げましたように、朝鮮戦争以来二十二年、中国を包囲しよう、冷戦構想でいこう、こういう対決の姿勢でいたアメリカが百八十度転換をいたしまして、そして対話方式、平和共存方式でいこうというふうに変わったのでありまするから、私は後世歴史家をして言わしむれば、アメリカのたいへん大きな変換だと見ておるわけでございます。
冷戦構想的なものも残っておるし、それから自衛隊中心の国防になっておるというようなことで評判悪かったのですが、この四次防はどういう想定をし、前提でつくられますのですか。先ほど自主防衛が基礎になって、そうして日米安保というのが従になっておるということですが、どういう状況を想定し、前提でおつくりになるのですか。
そこで、こういういまのような関連質問が出ましたから、私がそういうことを申し上げたのですが、政府のいろいろのPR文書なんかを、「今週の日本」とか、いろいろなものを読んでみると、依然として冷戦構想ですか、冷戦時代の米ソの対立というか、あの感覚から一つも出ていないわけなんですよ。そこから出ないのですね。そうじゃなくて、ああいった冷戦構想がかわったんでしょう。ずいぶん多極的になった。