2021-05-31 第204回国会 参議院 決算委員会 第8号
「常陽」の審査については、ナトリウム火災対策であるとか事故時の炉心の挙動であるとか、ナトリウム冷却高速炉である「常陽」の特徴を踏まえた審査を進めているところでありますが、進捗については、今後の申請者の対応にも大きく左右されますので、現時点でその見通しなどについて申し上げられる状態にはありません。
「常陽」の審査については、ナトリウム火災対策であるとか事故時の炉心の挙動であるとか、ナトリウム冷却高速炉である「常陽」の特徴を踏まえた審査を進めているところでありますが、進捗については、今後の申請者の対応にも大きく左右されますので、現時点でその見通しなどについて申し上げられる状態にはありません。
また、先ほど御指摘いただきましたアメリカとの関係では、二〇一九年六月にナトリウム冷却高速炉の試験炉であります多目的試験炉、VTRの開発協力に関する覚書に署名をしたところでございまして、現在、具体的な協力内容について実務レベルでの協議を実施しているところでございます。 このロードマップに基づきまして、今後も高速炉開発を着実に進めてまいりたいと考えてございます。
○政府参考人(覺道崇文君) 委員から御指摘ございました第四世代炉につきましては、主要な原子力開発国が参加をいたします第四世代原子力システムに関する国際フォーラムというのがございまして、それにおきまして、ナトリウム冷却高速炉や超高温ガス炉などの六つの炉型が示されておりまして、各国で研究開発が進められているものと承知をしております。
まず、御質問の中で詳しいお話がありましたので、ちょっと詳しく申し上げますけれども、日本原子力研究開発機構が持っております五つのいわゆる研究炉、この五つの中で、NSRRとSTACYと呼ばれるものは安全に係る研究炉であり、それからHTTR、常陽は、それぞれ、高温ガス炉並びにナトリウム冷却高速炉といった特定の炉の開発のための炉であります。
過去四年間、共同研究を進めておりまして、この協力を通じて、安全性を高める技術、それからナトリウムの動きを解析する技術などのナトリウムの冷却高速炉に関する最新の設計ノウハウなどを取得してきたところでございます。
次に、安全、高性能で競争力のあるナトリウム冷却高速炉を将来的に実用化させる必要があると考えていること。 三点目に、ASTRIDプログラムに関する現在の検討状況といたしまして、過去に実績のある百二十四万キロワットの実証炉、これはスーパーフェニックスという実証炉でございますけれども、これにより得られたデータ等を活用しながら安全性の実証等を行うシミュレーションツールの開発を行う。
また、具体的には、フランスは、ナトリウム冷却高速炉を将来的に実用化させていく必要があると考えており、関係国とも協力をしていきたいという明確な方針が示されているところでございます。
この炉につきましては、委員御指摘のように、元電力中央研究所の服部氏が提唱した小型のナトリウム冷却高速炉でございまして、一九八八年から東芝が開発しているものでございます。同社は原子力事業を引き続き行っており、その中で4Sにつきましても現在もまだ開発中であるというように承知をしております。
私たちは、やっぱり統合型高速炉、通称IFR、あるいは小型モジュラー炉、SMR、あるいはナトリウム冷却高速炉、SFRなど、優れた安全性を備えた次世代の原子力の開発が進められておりますから、これをしっかりとサポートをするのでなければならない。
特にフランスでは、二〇二五年頃の運転開始を目指して、ナトリウム冷却高速炉の実証炉でございますASTRIDというところの開発計画を有してございます。このASTRIDの開発は、これは計画でございますけれども、そのデータを一緒に取るということで、本年五月には「もんじゅ」の活用を含めた我が国との高速炉協力ということに関する取決めを締結をしているというところでございます。
我が国は、この六つの炉型のうち、「もんじゅ」と同じ型のナトリウム冷却高速炉というものと、それから超高温ガス炉という二つの炉型につきましてリードカントリーになっております。 我が国には、この高速炉につきましては、先ほども申し上げましたとおり「常陽」、あるいはこれから運転を再開したいと思っております「もんじゅ」がございます。
また米国においても、新型の液体金属冷却高速炉といった開発を、まだ基礎的な段階でございますが進めているということがございます。フランスは、現在いろいろ問題を抱えておりますが、この路線をできれば守っていきたいという考えをとっているわけでございます。
この新しいナトリウム冷却高速炉でウラン資源を利用する増殖炉、これはもちろん来世紀からの命題で、今世紀はもう非増殖炉の方が経済性が高いし、この炉も増殖炉で使うべきでございましょうが、来世紀に入ってだんだんたてば、どうしても増殖炉であるべきだと思います。