1986-03-20 第104回国会 参議院 商工委員会 第3号
○田代富士男君 今後の展開は非常に難しいし、通貨当局者として発言は慎重にならざるを得ない、これは今予算委員会をやっている最中でも、同じことを何回も聞いてまいったことでございますけれども、この急激な円高の動きについては政府も国際的な円投機の動きであるという、そういう危機感を強めているようでありますけれども、市場専門家筋では円高はなお進んで、一ドル百六十円台を目指すという、こういう見方も出ております。
○田代富士男君 今後の展開は非常に難しいし、通貨当局者として発言は慎重にならざるを得ない、これは今予算委員会をやっている最中でも、同じことを何回も聞いてまいったことでございますけれども、この急激な円高の動きについては政府も国際的な円投機の動きであるという、そういう危機感を強めているようでありますけれども、市場専門家筋では円高はなお進んで、一ドル百六十円台を目指すという、こういう見方も出ております。
また、米政府の人の発言では、必ずその日に上がるようなこともあったわけでございますので、こういったクライン教授の発言は大変私も将来にとって憂えますし、せっかく昨日アメリカのドル防衛がとられたにもかかわらず、期待感が大き過ぎたといま見ておられますが、私はあくまでもドルとマルクの問題のことであって、円は別である、こういう意識の上から、円投機というものもこれから警戒をしなければならない、こう思いますが、その
こういった最近の安定した動きから見まして特にこういう円投機があるというふうには考えていない次第でございます。
○矢追秀彦君 それから、今後円投機があるとかないとか、いろんな懸念されておりますけれども、大蔵当局としてはこれから投機というものはさっきの、もしOECDの予測どおりにいくとすれば、そう考えられないと思いますけれども、その点はいかがですか。 それからもう一つは、投機であるのかないのか、そういった点は見分けることが可能なのか不可能なのか、その点いかがですか。
考えてみれば、国民一人当たり一万円投機をすれば一兆円の金が動くということでありますから、大衆をスペキュレーションに巻き込んだのではたいへんなことになる。これは金融の引き締めだけではなかなか押えられない。いままでの状況を見ると、株相場にしても商品相場にしても、なかなか税金が取れないようなことになっておる。
もう一つは、こういうことをおやりになり、皆さんは二十二条の四項を公正妥当と言うけれども、当時の円投機に対して国民の世論はまさに非難ごうごうたるものがあった。しかも、日本には変動制という前例は全くない。
しかも、一方において商社は、これは先般も当委員会で問題になりましたが、いわゆる円投機の思惑をやってばく大にもうける。土地投機もやっている。にもかかわらず、結果として納めている税金はどうしてこんなに安くなるのだろう、これはだれでもしろうとは疑問に思います。こんなばかなことはあり得ないじゃないか。だから、大蔵大臣がいま答弁をした減税じゃありませんというのは、これは私に言わせればいわゆる三百代言。
四十六年、例のニクソンショックがありました際、商社がいわゆる円投機に狂奔してたいへんな利益をあげた、こういわれておる。当時、国民大衆からはまさに怨嗟の的になったのは、御承知のとおりであります。かつて金解禁の前後、あの昭和初頭において、三井がドル買いをやり、そして国民のたいへんな指弾を受けた。今度もまた、国民大衆は、この円投機に対してたいへんな不満と批判をした。
○阿部(助)委員 もう終わりますけれども、一昨年の場合もたいへんな円投機が行なわれた。投機が行なわれたり、皆さん為替差損だ、為替益だということで、これはいつか機会を見てお尋ねしますけれども、いろいろな操作をしながら、もうけた企業は利益を隠してしまう、損したのは一ぺんにとにかくうまく表面でやりくりをするというようなことを行なった。
しかし、他方におきまして、現在のような大幅な経常収支の黒字をこのままにしておきますと、いずれはまたいろいろ円投機の思惑の対象が強くなっていくかもしれない。そういう意味で、いわゆるおそれられております円の再切り上げを回避するというねらいもまた他方の重要な目的でございます。
○政府委員(稲村光一君) 先ほどから私は短資流入と、こういうふうに申しておりますものの中には、実はリーズに基づくものも含めましてお話を申し上げていたわけでございまして、御案内のとおり、日本の為替管理の現在の状況におきましては、いわゆる単純な意味の短期資金の流入、ことに非居住者の円投機と申しますか、そういう面の点ではこれは非常に有効に働いておったわけで、現在でも働いておるわけでございますが、この点は、
したがって、巨額の円投機のおそれがあるため、きびしい為替管理が行なわれ、その結果、貿易取引は困難となり、一〇%の輸入課徴金に加えて、輸出に対して大きな障害となっております。特に輸出関係企業の打撃は大きく、とりわけ中小企業の面では早くも倒産や転廃業が続出しています。
そうして、八月の十六日から二十七日までの間に起こりました件数につきましての検査は、悉皆検査ではございませんで、抽出的にやりまして、その検査をやるということによって、いわゆる御心配の向きの円投機と申しますか、ドル売りの、何と申しますか、走り過ぎを押えるというような波及効果を考えまして、抽出的にといいますか、ランダム的にやったものでございますから、したがって、たまたま検査に当たりました銀行の名前を出しますことは
その為替管理のいわばどこに抜け穴があったかと申しますと、これは先ほども申し上げましたとおり、非居住者が日本に対して円投機をしてくるという点につきましては、これはドイツなどと違いまして、非常に有効に為替管理がされておったというように考えられますが、居住者がいたします取引におきまして、ことに輸出前受け代金の受け取りというところを通じまして、非常にそこが一つの抜け穴になったということは事実であろうかと存じます
○参考人(井上四郎君) 第一点の円投機と金融政策の点でございますが、私ども、必ずしもいま、ごく例外的にはございますが、一般的に円投機が起きているとは思っておりません。一つの例を申し上げますと、外人の証券買いでございますが、短期の証券を買う人は多いのですが、大体先のカバーをとりまして、そこでまたプレミアムをかせいでおる。円を買いますけれども、先の円を売ってしまう。
○木村禧八郎君 いろいろ円投機については万全の策を講じているようですけれども、しかし、まだいろいろ不備な点があるということが指摘されている。たとえば、公社債の買い入れにつきましても、これは日本の金利が高いということもありましょうけれども、たとえば造船なんかが円為替を押しつける。
○木村禧八郎君 正確な見通しを聞くわけじゃないですけれども、それは、結局、円投機をどの程度防止できるかとか、そういう今後の円投機防止対策がどの程度効果があるかによりますけれども、しかし、六十五億ドルよりふえないという見通しはないでしょう。ですから、どの程度、七十億ドル台になるかですね。
○稲村政府委員 円投機についてはどういう方法があるかというのは、これは私としてなかなか申し上げにくい点でございますが、非常に大きく資金が移動いたしまして、円に対して外貨が入ってまいりまする道としましては、一つの問題は貿易の決済の関係でございます。
○竹本委員 いまで終わろうと思いましたが、それではもう一つ先に聞きますが、日本で円投機が行なわれるとすればどういう道行きがあるか。それに対していまの為替管理法その他の体制においてはこういうふうに受けとめていけるから安心であるという点について御説明をいただきたい。
○鈴木一弘君 短期資金のいわゆる円投機をねらって入ってくるような金、そういうものについては、確かに、大臣の言うとおり不健全なものですから、とめなきゃならぬということはよくわかるのですが、じゃ、個人投資の自由化とか不動産取得の自由化ということがうたわれているということと、そのために一年間で何億ドルか減るであろうと申されているようでありますけれども、そういうものとはちょっと違うわけですね、性格が。
それから外人のさっきの投資ですね、円投機が、いま為替管理が相当ありますからね、それから円預金というものはそんなに大してないと思いますけれども、しかし、円投機というのはやっぱり軽視できないのじゃないかと思いますね。その辺、大蔵大臣は、どういうふうにそこのところをトレードオフのところを押えておられるかですね。