1987-08-25 第109回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
〔理事梶原清君退席、委員長着席〕 そこで、内需成長率は四・一%だったのに実質成長率は二・六%にとどまった。今後も対外不均衡の是正というのを目指すためには、経常海外余剰、これは毎年継続してマイナスとなっていくことが望ましいし、また必要だというふうに思います。六十二年度の経済見通しでもマイナスになっておりますね。
〔理事梶原清君退席、委員長着席〕 そこで、内需成長率は四・一%だったのに実質成長率は二・六%にとどまった。今後も対外不均衡の是正というのを目指すためには、経常海外余剰、これは毎年継続してマイナスとなっていくことが望ましいし、また必要だというふうに思います。六十二年度の経済見通しでもマイナスになっておりますね。
○和田教美君 そうすると、私は我が国の経済を内需主導型に転換していくためにはもっと内需成長率を高めなければいかぬということになると、もっと明確に積極財政への転換ということを打ち出して、公共投資だけでなくて個人消費も伸ばすと、そういう政策を続けていくことが必要だと思います。
経済審議会の「構造調整の指針」でも指摘していますが、GNP成長率に対する外需の寄与度がマイナスになることを想定すれば、一定のGNP成長を達成するには内需成長率をGNP成長率を上回るようにさせなければなりません。したがって、内需成長を思い切って高めるような内需拡大の規模を確保しなければならないし、しかも本年度の内需拡大のテンポが当分スローダウンしないようにしなければなりません。
したがって、内需成長率については近年のペースを高めていく必要があるという認識を示しております。その内需拡大につきましては、対外不均衡是正それ自体にももちろん寄与する面があるわけでございますけれども、対外不均衡是正過程で米国の財政赤字の縮小等が行われる。
そこで、お聞きしたいのは、先ほどの「構造調整の指針」の四ページの下の行あたりから、経済企画庁も参画されていると思いますけれども、いわゆる内需成長率を考える場合の考え方がそこに出ております。
この建議全体について政府としては最大限に尊重していくということになっておりますので、当然こういう点についてもこれから内需成長率がGNP成長率を上回るように努力をしていくというのは当然のことであろうと思っておりますし、経済企画庁としてもそういう方向で努力をしたいと思っております。
○政府委員(及川昭伍君) 経常収支の黒字は御存じのとおり国際的な相互関係で決まるものでありますから、我が国一国の努力だけでは是正することが非常に困難なものでありますが、黒字増加額の要因分析をいたしますと、ドル高による部分が約三割程度、アメリカの内需成長率が非常に強くて向こうの吸引力が強いというところが約三割程度、我が国の経済構造によるものが約三割程度と私どもは試算しているところであります。
ことしの経済白書におきましても、我が国の経常収支不均衡拡大の原因を三つに分けて分析しておりますが、第一が内需の成長率の日米間格差、これはアメリカが財政赤字を拡大して内需を非常に広げた、日本の内需成長率は余り大きくなかった、これが全体の四割を占めておる。それから、ドル高・円安であったことが三割の比率を占めておる。