1975-05-23 第75回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第10号
その後も引き続き調査研究をやっておるわけですけれども、いままでの知見をまとめますと、特に内湾性の漁業被害をもたらすような赤潮は、窒素とそれから燐、この二つの栄養塩の非常に過剰なといいますか、過度の存在に加えて、これは生物の種類ごとに少しずつ違いますけれども、鉄とかマンガンとか、あるいはたん白の有機物の分解されたものとか、こういったものが特定のプランクトンの増殖を非常に刺激する効果がある、増殖刺激物質
その後も引き続き調査研究をやっておるわけですけれども、いままでの知見をまとめますと、特に内湾性の漁業被害をもたらすような赤潮は、窒素とそれから燐、この二つの栄養塩の非常に過剰なといいますか、過度の存在に加えて、これは生物の種類ごとに少しずつ違いますけれども、鉄とかマンガンとか、あるいはたん白の有機物の分解されたものとか、こういったものが特定のプランクトンの増殖を非常に刺激する効果がある、増殖刺激物質
たとえばいま富津沖なんかの場合でも、ここでは海浜植物が内湾性のものと外湾性のものとがみさきの両端に共存するという全国でも珍しいような植物があって、天然記念物に指定されているということもあるわけです。そして東京湾の埋め立ての場合は大体が干がたなんですけれども、この干がたを埋め立ててしまうと、海の様子がすっかり変わってしまう。
従つてその影響がやはり紀伊水道に現われまして、春と秋は比較的に海洋性が強くなり、夏と冬は比較的内湾性が強くなる。そういうように現在までのところでは結論をくださざるを得ないのでありますが、それではどのくらいの内湾性か、どのくらいの海洋性かと申しますと、今のところでは十分な記録はないのであります。
○藤永説明員 今までの資料によりまして、東京湾で比較いたしますと、富津より南で太平洋に面して、東京湾の海図にある東京湾中部、それよりももつと内湾性の強い——といつても、東京湾の羽田とか、東京湾の奥というものの内湾性ではありません。大体富津よりも南の方の海によく似ておる程度のものであろうと思います。
その断片的のものを総合しますと外洋性のものも多少ありますが、大体内湾性のものが強いということになつております。現在の調査事項によりますと、従つてこれを本当に解決するにはそう長いことはないと思います。約一年ばかり、春、夏、秋とずつとやつて行けば一年位で分ります。従つてこれは一年くらいここでみつちり調査して、然る後に結論をお出しになるのが最も適当じやないかと私はこう思うのであります。
一年くらいで調査がまとまるというのは、この紀伊水道が内湾性のものか、外洋性のものにしなくちやならないか、そういうことははつきり分ります。一年くらいで調査をして何杯の機船底曳を入れたらよいか、何トンくらいの機船底曳をいれたらよいかということは恐らく結論は出ないと思います。これは常識による以外は現在のところはないと思います。
あの海区では、よくかたくちいわしの問題が取上げられるのでありますけれども、御承知のようにかたくちいわしと申しますと、内湾性の、しかも底が砂泥地であるようなところなら、いずれの場所におきましても発生するのでありまして、漁業者の濫獲というようなことは両変化に大した影響を與えない。