1961-03-30 第38回国会 衆議院 農林水産委員会 第21号
○松隈説明員 内地塩の価格が外塩に比しまして高過ぎるということは、塩の生産条件が日本と外国とで非常に違っておるから、ある程度やむを得ないことでありますが、さればといって、それでは外塩を輸入して内地食料塩をまかなうということになりますと、一方においては内地製塩業者が転んでしまって、そこに大きな失業問題、社会問題が出ますると同時に、先ほどもお話が出ましたように、米塩というものは国民の欠くべからざる食糧の
○松隈説明員 内地塩の価格が外塩に比しまして高過ぎるということは、塩の生産条件が日本と外国とで非常に違っておるから、ある程度やむを得ないことでありますが、さればといって、それでは外塩を輸入して内地食料塩をまかなうということになりますと、一方においては内地製塩業者が転んでしまって、そこに大きな失業問題、社会問題が出ますると同時に、先ほどもお話が出ましたように、米塩というものは国民の欠くべからざる食糧の
なお、先ほど来製塩事業の盛衰についての御質問があったのでございますが、その実態を申し上げますと、実は、終戦後塩不足に悩みまして、ぜひ食料塩は国内で自給をしたいということになりまして、そのために閣議で国内塩の自給方針を決定しまして、もっぱらその線に沿いまして塩の需給を円滑にする目的をもちまして内地製塩の増産をはかることにいたしたのでございます。
大体、現在内地製塩の価格と輸入製塩の価格というものは、内地の場合はトン当たり一万円以上に対して、輸入の場合は五千円以下になっておる。国民生活から考えてみると、みそ、しょうゆ、つけものなどにしても、この塩を今のままにしておくならばずいぶん大きな影響を及ぼすわけです。私は、塩の専売制度についてはどうしても必要がないという考え方を持っておるのです。
従って、単純に消費者の立場から見ますれば、内地製塩をやめてしまって外塩を利用するという方が消費者価格が下るということはお説の通りであります。しかし、塩は米と並びまして国民の重要な食料品でございます。
○松隈説明員 本年度百十三万程度の塩ができますれば、大体において広い意味の食料塩は内地製塩で間に合う、こういう見通しを持っております。
○藤野繁雄君 次は塩ですが、塩は一般用あるいは工業用として非常に重大であるし、また内地塩も最近いろいろと政府の奨励によって増加しつつあるようでありますが、ことに最近では石炭との関係で、悪い石炭を使用して製塩事業を営もう、こういうふうな傾向がぼつぼつと各地方に出てきょうとしているのでありますが、政府の方において内地製塩の増加のために、かつまた悪質石炭の活用のために、内地製塩事業に、石炭による製塩事業をどの
これは私は伺いたいのは、占領当時、司令部の外塩を輸入したいというそういう意図から、ことさらに故意に内地の製塩の製造高を押えて、そして外地からわざわざ船でこの外塩を入れたという事実がありまするが、その方針が現在もなお続いて、周囲が海であるにもかかわらず、内地製塩よりも輸入量が莫大なものであるというふうな現状で、もしこのままやっておりますと、やはり海外の状況が緊迫したときは、この輸入塩は戦争と非常に関係
ただ御承知のように終戦前後のあの塩の不足した時代を思いますと、内地塩田、内地製塩を壊滅してしまうことは国民生活の上から忍びないことであると脅えまして、普通よく七十万トンくらい作れ、あるいは百万トンの食料塩を作れとかいうような声がありますことでありますから、にわかに内地塩をやめてしまうということは困難であろうかと考えております。
これに対しては専売公社といたしまして、さきに塩の増産に対する方策を政府に要請いたしまして、閣議決定として目先少くも七十万トンの内地製塩を得る、これに努力邁進するという閣議決定になりまして、私どもはその方針に基いて、全力をあげて奨励育成に努めておるのであります。
○政府委員(久米武文君) 塩の先ず内地製塩につきましては、塩業者から専売公社が買う収納価格、これがトン当り一万三千円であります。それから輸入塩、このほうは大体予算では三十ドルと見込みましたけれども、本年上半期の輸入契約の実情から見ますると十八ドル程度に落着く見込みでございます。従つてそこに二ドル、七百二十円だけトン当り輸入塩は予算よりも安く入るという見通しでございます。
これはいずれあとから製塩施設法案という法案がこちらに廻つて参りますか、ら、これで内地製塩の確保をするといういろいろな諸規定を含んでおります。これの御審議の際までに、そういうような点は十分御説明をいたしたいと考えております。それから塩回漕会社の問題につきましては、ここ一カ月のうちに大体三社ぐらいになると考えております。
○政府委員(久米武文君) 日本專売公社といたしまして、塩の取扱に関する諸経費を成るべく下げる、それから内地製塩につきましても、生産の合理化或いは政府の低利資金を供給するというような方法による生産コストの低下、或いは輸入原塩につきましては、輸入の価格の引下げ等に努力いたしまして、安く買入れて公社内部の諸経費を節約して安く売るということは、先ほども申しました通り、公社が従来努力して来たところでございまして
日本の塩田事業につきましては、昨日も専売公社の総裁の御出席を得まして、質疑を続行したわけでございまするが、日本の内地製塩だけでは足らない。内地の生産が七十万トン、こういうふうに承知しておるわけでございまするが、外塩も相当これは輸入しなければならぬということは当然でございます。外塩に対しましては、計画的にこれを輸入することになつておりましようか。
外塩ももちろん重点の一つではございましようが、内地製塩に重点を置いて、外塩はそれに付随するというような線に切り替えることこそ、われわれは政府当局のなすべきことであると考えまするが、これに対しまして所見を承りたい。
○久米政府委員 内地製塩につきましては、先ほども申しました通り、大体七十万トンのところのラインまでは、できるだけ早く持つて行きたいということで、設備の改良、あるいは政府からの低利資金の供給、その他一切の施策を、そういう方向で進めておるつもりなのでございます。
現状におきましては、なかなか内地製塩を増強して輸入塩を防渇するということは、これまた非常に至難なことであります。ことに現在の製塩の生産費におきましては、海外のいずれよりも非常に高い生産費でありまして、これをもつて工業原料にしたならば、おそらくは日本の化学工業というものは成り立たぬじやないのか。
これは昨年の暮値下げをいたしました後に内地製塩のコスト計算の要素に急激に重大な変化が起つたのでございまして、これは我々として好ましからざる傾向とは思いますけれども、止むを得ない生産費の高騰であろうと思います。この生産費の高騰に対しまして、塩の事業として採算をとつて参りまする上には、どうしても先般八月一日から実施いたしましたような程度の値上げを必要といたしたわけでございます。
本分科会は去る十九、二十の両日に亘り各関係当局よりその所管予算の説明を聞き、これに対し委員側より宮廷費中の皇室文化財の維持管理に必要な経費の使途内容、戰災によつて失われたる裁判所庁舎の復旧状況、会計検査院の検査計画の方針内容、専売輸入塩の輸入状況、内地製塩の補助政策、新規計画中の開発銀行の性格、機能構成、警察予備隊経費の支出内容、非現業員共済組合の赤字内容、外国為替資金特別会計の見通し、その他重要事項
○三宅(則)委員 わが国といたしましては四十万トン内地製塩を出しますが、もう少しく増産をして、外国から輸入する食塩の百二十五万トンを多少減額いたしましても、内地製塩の伸張をはかつた方がよいという考えでありまするが、しかし何か外国の関係で制約がございましようか。
即ち内地製塩及びその買上につき、関係方面と目下交渉中であるが、未だ解決に至つていない。その上石炭や電力の不足から、大なる制約が製塩業に加わり、一層問題の解決が困難となつた。併し我が國の製塩は、外塩だけに依存できるかと言えば、決してさうではなく、どうしても内地の製塩を確保して行かねばならない。
にどういうふうにこれは処置をして行くべきものか、又どうしても製塩を継続することができないものか、又その必要のないものならば、その方法を立てなければなりませんが、私どもの見るところでは、成るほど連合軍の同情によつて塩は入つて來ましようけれども、國内で要るような時、ぴしやつと入つて来ればいいですけれども、つまり不用の時にどんと多く入つて来て、そうして國民の最も必要な時に塩不足になる、そういう時にやはり内地製塩
日本國といたしましても、どうしても相当の製塩も確保をいたしまして、そうした外塩の輸入のみに依存するということは、これは非常な好ましからざる結果を招くと思いますので、内地製塩の確保ということに十分努めて行きたいと思うのであります。