1971-05-13 第65回国会 衆議院 農林水産委員会 第26号
また、生糸の輸出のほうは非常に減退いたしまして内需が中心になっておるのに対しまして、他方需要の伸びに即応しまして韓国堂糸あるいは中共生糸を大量に輸入しておる傾向にございます。
また、生糸の輸出のほうは非常に減退いたしまして内需が中心になっておるのに対しまして、他方需要の伸びに即応しまして韓国堂糸あるいは中共生糸を大量に輸入しておる傾向にございます。
この間農林省の局長がここへ参りまして、その必要なゆえんをるる御説明申し上げたわけなんですが、どうも背後地の非常に豊かな中共生糸が、どうやら関税を引き下げる、こういうことになりますとわが国に殺到する傾向を持つであろう。わが国の生糸はそれに対して保護という考え方をとらなければならぬ、こういうことであります。
これにつきましては先般も御説明申し上げましたが、とにかく中共生糸と国産生糸の価格差を比較いたしまして二三%余りの格差があるわけです。それから生産力から見ましても、これまたあとで蚕糸局長から詳しいお話があると思いますが、日本に続きまして――日本は三十四万俵でございますが、中共の生糸は十七万俵ぐらい、非常に潜在的な輸出余力がある。
ただ品質から申しますと、先ほども申し上げましたように中共生糸は和服向けの上質のものがふえているのに、韓国の生糸は劣るものが逆にふえておる。かつ潜在的な輸出余力という点から申しますと、中共生糸のほうが格段に差があるということでございますので、一般的に税率を下げるとなりますと、国内産生糸との関係でなお慎重に検討しなければならぬということを考えておる次第でございます。
ところが韓国の生糸は、半分以上が保税で入りましてまた出ていくということを考えますと、やはり競争力の点で考えなければならぬのは国内に流通する中共生糸であると思うのでありまして、とにかく中共に均てんさせておいて様子を見るということは、国内生糸が重要な総合農政の展開上の作物でございますので、若干危険があるというふうに判断しております。
おそらく中共生糸が日本生糸の対抗馬である、中共生糸というものが安いから、高くては売れない、こう俗にはお互いに考えやすいのです。しかし、相手の中共の生糸なんというものは、経済的に国家生産という立場であって、値段がどこにあったって、こんなものはいつでも動かせる状態ですよ。現在は日本の生糸相場より低い。ある程度日本の生糸相場が下がったときでも、その百円ぐらい下を売る、こういうような話を聞いておる。
ちょっとその速記録を読んでみたいと思うのでありますが、中澤委員は、「大臣は、さっき輸入したって数量的にたいしたものじゃないのだから、それは市況を乱すようなことは云々と答弁されたけれども、実際中共生糸が入ってきて投げ売りをやった某製糸家があるのではありませんか。そのために四千六百円まで下がっていったということは、もう実績が示しておる。
最近における内外蚕糸情勢の変化、特に中共生糸の輸入問題などに対応いたしまして、私思いますのに、世界の蚕糸生産国が提携協力して、生糸の潜在需要を喚起するような国際的にも対処する道があるのではなかろうか、適当に措置することが必要ではなかろうかと思うのであります。
ちょうど中共生糸の輸入という時期が、ことしの春繭の出盛りにそういう情報が実は私どもに入ったわけでございます。長い間かかりまして、蚕糸業界、製糸、養蚕、蚕糸織物関係等がそれぞれ話し合いをいたしまして、今日の事業団法の答申を実は申し上げてまいってきたことは事実でございます。
このことは、生糸を買う側にとって価格についてもいろいろな安心感も持てる、こういうように考えるわけですが、なかなか自由経済の中でそうしたことは容易でないと思いますけれども、相手がいわゆる国家経済の中から売り出してくる中共生糸と競争するときには、せめて輸出の窓口ぐらいは一本にする、そうしてかっての実績商社は、持ち分によってこの新たなる輸出窓口に持ち分を持つ、こういうような考え方に立った輸出の窓口の一本化
二つには、この間に他国産の生糸、特に中共生糸が日本生糸に比し安くて、しかも、安定した価格水準できわめて積極的に売り込みを行なったことが第二の理由であります。 第三番目には、一方わが国において内需が強いため、輸出について業界が一般的に積極性を欠いたというようなこと等が考えられると思うのでございます。
それは、大臣は、さっき輸入したって数量的にたいしたものじゃないのだから、それは市況を乱すようなことは云々と答弁されたけれども、実際中共生糸が入ってきて投げ売りをやった某製糸家があるのではありませんか。そのために四千六百円まで下がっていったということは、もう実績が示しておる。これは大臣が、質問もないのに、うしろのほうで規制措置を講ずると読んでいましたが、これは私は問題だと思うのですね。
○田邉委員 いまの中共生糸の輸入、韓国の生糸の輸入対策なんですが、養蚕、製糸の体質改善というお話がいま答弁の中にありました。あまり議論めいたことを言うわけじゃないのですが、一体製糸と養蚕家が体質を改善していけば中共生糸の輸入が阻止できるのか、この点について、私は、局長から、たとえばこういうことをすればなるんだという一つの例を言っていただきたい。
○政府委員(須賀賢二君) 中共生糸が非常に進出をしておるのは事実でございまして、われわれといたしましても、今後中共生糸に対する問題というものは十分考えて参らなければならないのでございます。
なお、その前段で申されましたことについて、全蚕労連としましては、やはり現在の化繊との競合あるいは中共生糸との競合に対しまして、コスト的に日本生糸が対抗していかなければ、近い将来において米中国交回復等がございました場合には、たちまち国際場裡において敗北を喫するのではないか。そういう面における設備の近代化を含めた、十分対抗できるような近代設備に変える必要がある。
そういった海外市場の開拓の問題を考えますときに、競争者としてここに中共生糸というものが現われて参ります。これに対抗いたしますためには、日本の絹自身のあり方をも振り返ってみなければなりません。たとえば、近ごろよく言われるラウジネスの問題をどうするかというふうなことも検討しなければならぬと思うのでございます。
○井出国務大臣 現在のような中共生糸の輸出価格というものは、栗原さんは先ほど十五万円というお示しでございましたが、国際市場における差異は、日本生糸よりも二、三%の低目にあるんじゃないかと思っております。