1964-04-21 第46回国会 参議院 外務委員会 第16号
説明員(兼松武君) これは統一条約の場合、発足しましてまだ二年目でございますが、これから徐々にそういう単に貿易の面での関税の統一であるとかというような面だけでなくて、域内の建設企業の内国民待遇あるいは統合銀行の設立であるとか、あるいは域内の物資の自由通過であるとか、いろいろな点を徐々に進めておるわけでございまして、たとえばヨーロッパの場合でもいろいろな各国の利害が錯綜していると同じように、この共同市場加盟国
説明員(兼松武君) これは統一条約の場合、発足しましてまだ二年目でございますが、これから徐々にそういう単に貿易の面での関税の統一であるとかというような面だけでなくて、域内の建設企業の内国民待遇あるいは統合銀行の設立であるとか、あるいは域内の物資の自由通過であるとか、いろいろな点を徐々に進めておるわけでございまして、たとえばヨーロッパの場合でもいろいろな各国の利害が錯綜していると同じように、この共同市場加盟国
EEC(欧州共同市場)加盟国以外の大工業国としての日本の協力は、この点で特に望ましいことである。」ということを発表いたしております。この関税一括引下げについては、御承知のように欧州共同市場では関税上の広域経済圏の、特に共通農業政策を保護するために輸入賦課金制度を実施しておることは、大臣も御承知のとおりであります。
さらに、西欧各国においては、欧州経済圏貿易の拡大、ことに共同市場加盟六カ国の相互依存は強化されまして、わが国の輸出困難の条件がますます加わると思うのであります。後進地域に対しては、英、米、西独、中国、ソ連、これらの諸国は積極的に経済援助に乗り出してきておるのでありますが、わが国は、この経済援助の立ちおくれによって、この面からの輸出の期待はできないと思うのであります。