1983-11-28 第100回国会 参議院 本会議 第9号
にもかかわらず、国会としてこれに何らこたえないばかりか、公選法改悪案、防衛二法案、学術会議改悪法案など数々の悪法が、まともな審議もないまま衆院解散と引きかえにしゃにむに成立されようとしているまさに前代未聞の事態にあります。この事態に、木村議長がきわめて重大な責任を負っている、このことが本決議案提出の基本的な理由であります。
にもかかわらず、国会としてこれに何らこたえないばかりか、公選法改悪案、防衛二法案、学術会議改悪法案など数々の悪法が、まともな審議もないまま衆院解散と引きかえにしゃにむに成立されようとしているまさに前代未聞の事態にあります。この事態に、木村議長がきわめて重大な責任を負っている、このことが本決議案提出の基本的な理由であります。
それは、河野議長あっせん案が、定数是正問題について内容的には何も言わず、ただ、定数是正問題が公選法改悪案を自社民三党で推進していく上での足かせとなっていたので、これをたな上げをし、公選法をごり押しするための局面打開の道具として出されたものであるからであります。
三木内閣不信任の第一の理由は、この内閣が、国民の言論の自由を侵害する公選法改悪案によって、わが国の民主政治の根本、議会制民主主義の根幹に対してファッショ的な攻撃を加え、しかも、議会政治の当然の民主的ルールも無視して、あくまでこれを強行しようとしているところにあります。
(拍手) さらに、福田自治大臣は、公選法改悪案の中心部分とも言うべき政党、政治団体の機関紙誌号外で、選挙期間中その掲載を禁止される選挙に関する報道、評論の範囲について、あるときは、号外は全面禁止と言い、またあるときは、その範囲が伸縮自在であるかのように答弁し、その矛盾を追及されるや、政府統一見解なるものを出し、さらにその後も統一見解について勝手な解釈を行うなど、支離滅裂、無責任きわまる態度に終始しておることは
これは三木内閣が、大企業の政治献金奨励法ともいわれている政治資金規正法の改悪、あるいは言論抑圧、金権政治野放しの公選法改悪案、これをごり押ししていることとあわせて、三木内閣がどうも田中内閣と何の変わりもない、金権腐敗政治の擁護者だ、これを改めて示したものといわれても仕方がないんじゃないか、こう思われるのです。
わが党は、この際、政府が、時代錯誤の今回の公選法改悪案の提出を断念し、大資本と政治との汚れた関係を断ち切るための政治資金規正法案をこそ直ちに提出すべきだと考えます。(拍手)この点について総理の所信を伺いたいと思います。 なお、一言、司法の独立問題に、民主主義の問題の一つとして触れます。