1991-04-23 第120回国会 参議院 大蔵委員会 第10号
申すまでもなく、金融政策は景気、物価、為替相場あるいは金融諸情勢等を総合判断の上に立って運営されるものでございまして、地価対策のみを目的としたものでないことは申すまでもないわけでございますが、一昨年五月以降の五回にわたる公定歩合引き上げ措置の決定に際しましては、そうした総合判断の一環として地価の上昇とそれがもたらす弊害といった点をも十分念頭に入れて運営してきたわけでございます。
申すまでもなく、金融政策は景気、物価、為替相場あるいは金融諸情勢等を総合判断の上に立って運営されるものでございまして、地価対策のみを目的としたものでないことは申すまでもないわけでございますが、一昨年五月以降の五回にわたる公定歩合引き上げ措置の決定に際しましては、そうした総合判断の一環として地価の上昇とそれがもたらす弊害といった点をも十分念頭に入れて運営してきたわけでございます。
○宮田委員 政府の決意のほどはわかったわけですが、先ほど私は日銀の公定歩合引き上げ措置を歓迎したわけでございますが、政府の対策がやはり後手に回っている、こう思うのです。そのいい例が、消費者物価をつり上げてまいりました野菜に対する何ともどろなわ式の緊急対策です。秋野菜から冬野菜の高値にさんざん悩まされておりまして、いまさらという主婦の実感ではないか、こう思うのです。
公定歩合引き上げ措置を日銀のいわゆる対話方式で行ないまして、大企業に借りだめをする余裕を与え、七百億の国債減額さえ、大企業の投資熱を満足させる資金需要に回る結果を招いております。これでどうして景気抑制の効果をあげることができるでありましょうか。
今回の公定歩合引き上げ措置は、昨年末以来の引き締め政策の円滑な浸透をはからんとしたものではありますが、基本的には、わが国が四月一日からIMF八条国に移行し、いよいよいわゆる開放経済に入るにあたりまして、現在の国際収支の基調をなるべくすみやかに改善いたし、もって円の信任をより強固ならしめんとするところにあったのでございます。