2004-10-20 第161回国会 参議院 予算委員会 第2号
まず私は、国民の意識にしても、ドイツなんかの州へ、あそこはランドと言っていますけれども、そのトップの人に聞いてみると、いや、所得が低くても、うちの方の州は水がきれいだし山がきれいだし空気もきれいなんで、何も所得だけではありませんよ、公共サービス水準は低くても今のようないいところもあるんですという。
まず私は、国民の意識にしても、ドイツなんかの州へ、あそこはランドと言っていますけれども、そのトップの人に聞いてみると、いや、所得が低くても、うちの方の州は水がきれいだし山がきれいだし空気もきれいなんで、何も所得だけではありませんよ、公共サービス水準は低くても今のようないいところもあるんですという。
そのほかにも、行政改革の名のもとに、公共料金等の引き上げ、公共サービス水準の低下は、低所得層にとっては全く耐えられるものではありません。このようなやり方は、景気浮揚に役立つどころか、むしろマイナスに働く可能性があり、内需拡大にも役立ちません。
三つ目に公共サービス水準の引き下げと負担の引き上げの組み合わせということで、この三つの選択肢を出されまして、国民の審判を仰ぐ、判断を仰ぐというようなことをおっしゃっておられるわけですけれども、いまの大蔵大臣のお考えはこの三つの選択肢との関連でいくとどういうことになりますでしょうか。 〔大原(一)委員長代理退席、委員長着席〕
○蓑輪委員 三つの選択なわけですけれども、結果的には公共サービス水準の引き下げと負担の引き上げ、両方ともが押しつけられてくる。国民にとってみれば公共サービスの水準は下がるは負担はふえるはというようなことで、生活の上でも非常に大変になってくるという認識になっているわけです。
私は「財政再建十間十答」、これの二十一ページですね、「こうした点からみて、今後、公共サービス水準を低下させない限り、自然増収だけで財政再建が可能であるとする議論は非現実的であると言わざるを得ない。」「最近における租税収入(一般会計分)の伸びの推移(税制改正調整後)」というので、五十一年度が一二・三、五十二年度が一二・四、五十三年度が一〇〇五十四年度は決算見込みとして一四・四、こう書いてある。
ここに「社会保障、教育、公共事業などの公共サービス水準の低下負担の引上げ」税負担ですね。それから「公共サービス水準の低下と負担の引上げ」というミックスしたもの、この三つが書かれているのですが、一つ忘れていませんか。どうなんですか。私はぱっと見ただけで、これは大蔵省にとっては非常にいいことを書いているけれども、余りにも勝手過ぎるのじゃないか、こういうことなんですよ。
実際「大幅な支出の削減によって財政を再建するには、公共サービス水準の低下が避けられません。」と書いてある。他方、税金の収入については、「法人税は、ほぼ諸外国なみ。」である。「所得税の負担率は、諸外国に比べるとかなり低くなっています。」と説明している。また間接税は、「ヨーロッパ諸国の半分以下の水準」。
公共サービス水準の低下が福祉見直し等の形で社会的弱者に及ぶ場合、これまた大きな問題になります。したがって、経費の節約はむだ遣いの是正あるいは不急不要経費の抑制に重点を置くべきであります。これをさらに行政事務に見合った公務職員の配置がえなどとともに推進すべきであるといたしましても、経費節約だけで財政再建が達成できるとは思われないのであります。
ある程度の公共サービス水準の維持と向上を図りつつ財政収支の改善を進めるには、かなりの大きな増税によらざるを得ません。 増税については、所得税、法人税の増税、現行間接税の増税、各種新税の導入等種々勘案いたしますと、当面、一般消費税の導入が適当であると考えます。一般消費税については、五十四年度税制改正要綱におきまして、「昭和五十五年度中に実現できるよう諸般の準備を進める。」
問題は、やはり地域的な公共財サービスの水準をどれくらいが適当と考えるかということ、そうしてそのときにどのくらいの地域的公共サービス水準が適当かということ、それからそれがどのくらい借り入れで賄われるべきかという、これらが同時決定されて、なおかつ、今度は財源確保と財源調整を、両方を必要とする規模がどのくらいなのかということが明らかになって初めて必要な交付税額というものが出てきて、そしてその交付税額を満たすような