1977-03-04 第80回国会 衆議院 本会議 第9号
それから最後に、私が大蔵大臣のとき、昭和四十年、初めて公債制度を導入した、それについての御批判でございましたが、私は、公債制度というものは、決して公債悪というような評価をすべき問題じゃないと思うのです。公債は、財政運営上非常に有効な手段である。
それから最後に、私が大蔵大臣のとき、昭和四十年、初めて公債制度を導入した、それについての御批判でございましたが、私は、公債制度というものは、決して公債悪というような評価をすべき問題じゃないと思うのです。公債は、財政運営上非常に有効な手段である。
○国務大臣(福田赳夫君) そもそも私は公債悪説をとらないんです。公債というものは財政運営上非常に有効な手段である。しかし、これは使い方を間違えますととんだことになりますが、これを有効に使っていく、つまり経済を安定的に成長発展させる、そういう際に財政以外の需要がどうも不足するとか過剰であるという際の調整は公債手段によらなければ増税するとか減税するとか、そういうことをしなければならない。
ただ、公債悪という考え方はとっておりません。公債を頭からこれを排撃するという考え方ではない。つまり、経済がインフレ化するとか、混乱するとか、それが公債とどういう関係があるか、こういうことを考えてみますと、経済が安定するということは、経済全体としての需給が均衡がとれておる、そういうこと、また、個別物資につきましての均衡がとれておるということ、これが基本である。
ですから、私は、公債悪という考え方は持っておりません。