1951-12-15 第13回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
又国庫金の指定預金の引上げの問題につきましても、相互銀行とか或いは信用金庫等につきましては、これらの中小金融に対する活動の促進のために、十一月の中頃に全額引上げるべきものを半額だけ残して年を越すように措置した。又災害地に対しましてはこれらの措置を更に進めまして残りの半額についても引上げを延す。又一般の小銀行に対しましては預託を更に殖やすというような措置を講じて参つております。
又国庫金の指定預金の引上げの問題につきましても、相互銀行とか或いは信用金庫等につきましては、これらの中小金融に対する活動の促進のために、十一月の中頃に全額引上げるべきものを半額だけ残して年を越すように措置した。又災害地に対しましてはこれらの措置を更に進めまして残りの半額についても引上げを延す。又一般の小銀行に対しましては預託を更に殖やすというような措置を講じて参つております。
それから指定預金のほうは先ほどちよつと御説明申上げましたのでありますが、八月の中頃に百四十九億の指定預金をいたしましてこれは三カ月で全額引上げるという方針になつておつたわけであります。そういたしますと十一月の中頃になるわけでありますが、当時の状況から見まして中小金融機関につきましては全額引上げることは甚だ困難である。
なおその三箇月の期限が来た後におきまして、一般の金融機関はすべて全額引上げたのでありますが、商工組合中央金庫については、たしか十三億程度であつたと思いますが、そのまますえ置きました。また特に中小金融に重点を置いておる無盡会社及び信用組合につきましては、全国的にはその半額を残しました。なお災害のありました地方については全額をそのまますえ置いて残したのであります。
また中小金融を専門に取扱つておりまする金融界に対して、先ほども他の政府委員から申し上げましたように、政府の指定預金を、本来ならば全額引上げるべきでありましたが、これを相当の額について年を越して残して行くということに措置いたしたわけであります。また災害関係に対しましては、政府の一般会計の余裕金の再預託という措置も講じて参つたのであります。
私はこの風潮に対して、労働大臣は真に信念を持つて大蔵大臣に迫り、何とかして労働者のために、賃金ベース全額引上げでなくてもいいのだ、しかし何とかしてくれというくらいの迫力を示すべき好機じやなかろうかと思う。そういう活動を示すわれわれに対して何らの片鱗もないけれども、それでよろしゆうございましようかと問うておるのでございます。