1986-04-17 第104回国会 参議院 文教委員会 第5号
学費、学生生活費の高騰がありまして、学生寮への入寮希望者が大変ふえているわけなんです。全日本学生寮自治会連合の「一九八四年度寮生活実態調査」によりますと、寮生の家庭の収入は一般学生の家庭の収入よりかなり低く、年収四百万未満の家庭が寮生全体の五九・五%を占めているわけなんですね。年収四百万といいますと、家族によっては恐らく一級地の生活保護のもうすれすれの金額ではないかと思うんです。
学費、学生生活費の高騰がありまして、学生寮への入寮希望者が大変ふえているわけなんです。全日本学生寮自治会連合の「一九八四年度寮生活実態調査」によりますと、寮生の家庭の収入は一般学生の家庭の収入よりかなり低く、年収四百万未満の家庭が寮生全体の五九・五%を占めているわけなんですね。年収四百万といいますと、家族によっては恐らく一級地の生活保護のもうすれすれの金額ではないかと思うんです。
まして昭和四十二年八月一日現在、厚生省による全国の母子世帯調査、これでは、母子世帯数五十一万五千三百世帯、うち母子寮の入寮希望者が七%に当たる三万五千九百世帯、それから母子寮の全国定員は一万百九十九世帯、定員の三倍近い世帯の入寮が必要なんだ、こういうようなことになっておるわけです。そしてだんだんこの情勢も変わってきて、現在のところでは、この母子関係の不幸が毎日、新聞にもう出ないこともないほどです。
次に寄宿生の収容設備でありますが、新発田分校の男子学生の入寮希望者百二十五名、女子三十七名で全部収容できると学校当局は言つております。但し寄宿舎そのものは四十年を経過した非常に老朽建築でありました。内部を多少改装しつつありますけれども、非常にひどい設備であるという感じがいたしました。
失明者の保護更生をはかるため、昭和二十三年七月、国立光明寮設置法が施行され、東京、塩原の二箇所に失明者更生施設が設置されたのでありますが、この両施設の収容定員は合せてわずかに百名にすぎず、現在入寮希望者は約二千名を数え、年ごとに増加の傾向をたどつておりますため、両施設が定員以上の人員を収容いたしましても、なおその大部分の要求を満たし得ない状況でありまして、多数の失明者の更正指導につき、はなはだしく不十分
然るにこの両施設の収容定員は合せて僅かに百名に過ぎず、一方現在の入寮希望者は約二千名を超え、年ごとに増加の傾向を示しているのでありまして、これらの切なる要望に応えるためには、現在の能力では甚だしく不十分でありまして、是非その施設の増設が必要となつておるのであります。
しかしながらこの両施設の収容定員は、合せてわずかに百名にすぎず、現在入寮希望者は約二千名を数え、年ごとに増加の傾向を辿つているのでありまして、現在これらの切なる要望にこたえるため、両施設とも非常に無理をして、定員以上の人員を収容いたしておるのでありますが、なおその大部分の要求を満たし得ない状況にあります。
併しながらこの両施設の収容定員は合せて僅かに百名に過ぎず、現在入寮希望者は約二千名を算え、年ごとに増加の傾向を辿つているのでありまして、現在これらの切なる要望に応えるため、両施設とも非常に無理をして、定員以上の人員を収容いたしておるのでありますが、なおその大部分の要求を満し得ない状況にあります。
現在の困難な学生生活の中で、かつ入寮希望者が殺到しておりますときに、この措置は学生を学校から追い出すことになるのであります。ついては、早稲田大学当局が第一学生寮を確保し得るよう、何らかの財政的措置を講ぜられたいというのが要旨であります。愼重審議の上、御採択願いたいと思います。