2013-11-27 第185回国会 参議院 国の統治機構に関する調査会 第2号
五五年体制の自民党の超一党長期政権は、高度経済成長の果実の分配の政治として大変意味がありました。分配というのは、例えば談合などでも長年務める一人の仕切り屋というのがいまして、この仕切り屋の役割は長年にわたる貸し借り関係を全部覚えておくということで、仕切り役は替えないというのが談合の一つの法則でございまして、同じように、分配の政治では政権党は替えない。
五五年体制の自民党の超一党長期政権は、高度経済成長の果実の分配の政治として大変意味がありました。分配というのは、例えば談合などでも長年務める一人の仕切り屋というのがいまして、この仕切り屋の役割は長年にわたる貸し借り関係を全部覚えておくということで、仕切り役は替えないというのが談合の一つの法則でございまして、同じように、分配の政治では政権党は替えない。
○渡辺国務大臣 かつて自民党が一党長期政権であった時代、中選挙区の時代には、年功序列というシステムだったわけですね。ですから、大体、大臣になるのに当選五回でございますから、十三年から十六年かかったわけであります。
そこへもってきて、五五年体制と言われる長期政権が続いたということで、極端に言えば、極度の中央集権プラス一党長期政権プラス議院内閣制によりまして、行政府と立法府がほぼ一体化してしまっている状態じゃないかと思うのです。加えて、この一体化した強大な権力構造に、さらに今問題になっている業というのが集中的にくっついてきているようなのが日本の今の状態じゃないかと思うのです。
しかし、これでは今後の、東西冷戦が崩れまして、これからは政界に刺激と競争が欲しい時代になってまいりますと、一党長期政権ではいかぬから、だから交代をしてそこに刺激を与えよう、その刺激を与えることによって私たちは政治に活性化をもたらす。同時に、長期政権であったがために、そこにボウフラが、いわゆる腐敗が起こってきた。だから、これを改正しなきゃならぬでしょう。
中選挙区制度の中での多数獲得が逆に言えば今日のいろいろな政治不信の批判を生んできた原因でもあるし、一党長期政権の土台はやはり中選挙区制度にあるなと私は思っております。