○児野参考人 お答えいたします。 NHKでは、総務省の委託研究の一部を受託しまして、平成二十八年度から三十年度にかけて、4K、8K映像を地上波で放送するための技術に関する研究開発に取り組んでまいりました。この委託研究では、現行の地デジ方式の特徴を継承しつつ、映像データを圧縮する技術の改善や、現状よりも大容量データを伝送する無線伝送技術の研究開発を行ってきました。
○児野参考人 お答えいたします。 NHKでは、人に優しい放送技術の研究に取り組んでおり、高齢者や障害者、外国人も含め、誰もが災害時に生命を守るための放送サービスを受けられるようにするなど、情報のバリアフリーに向けた研究開発を進めています。
○児野参考人 お答えいたします。 NHKにおけるサイバーセキュリティー対策としましては、サイバー攻撃を受けても放送を継続すること、それから受信契約者等の個人情報を守ることが最も重要であるというふうに考えております。 そのため、NHKグループ全体の通信を二十四時間三百六十五日監視できるようにするとともに、重要なシステムはインターネットから分離するなどの施策を進めてきました。
○児野参考人 テレビ放送につきましては、当時の全国地上デジタル放送推進協議会により、平成二十七年三月末までに難視対策が完了したものと認識しています。 ただ、福島原発避難地区への対応ですとか気象の影響による電波の異常伝搬、あるいは外国波による混信などにつきましては、国の対策計画に合わせてNHKとしても対応していくこととしています。
○児野参考人 お答えします。 人に優しい放送に関する研究費は、研究内容によりまして増減はありますけれども、この十年間はおよそ三億円から四億円で推移しています。
○児野参考人 お答えいたします。 NHKでは、聴覚に障害のある方にも放送サービスを楽しんでいただけるよう、今、手話CGで、手始めに、気象情報を伝えるための技術研究を行っています。これは、気象電文から手話CGを自動生成するというものなんですけれども。手話では、手指、これらのほかに、顔の表情ですとか口の動きなどが重要な役割を果たすというふうに言われています。