1977-10-27 第82回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
やはり二年なり三年なりはっきりつかんで、制服の幹部がどういう能力を持っているかぐらいまでを判断するほどの防衛庁長官にしておかなければならぬので、一年に一遍、半年に一遍、前の四十七年の先取り事件のときに、国会が大問題を起こして、国防会議が決めぬうちにT2等の予算を計上したので、とうとう削除されたことがあるね。そういう歴史もあるのです。
やはり二年なり三年なりはっきりつかんで、制服の幹部がどういう能力を持っているかぐらいまでを判断するほどの防衛庁長官にしておかなければならぬので、一年に一遍、半年に一遍、前の四十七年の先取り事件のときに、国会が大問題を起こして、国防会議が決めぬうちにT2等の予算を計上したので、とうとう削除されたことがあるね。そういう歴史もあるのです。
あなたが内閣委員長をやられた前後でございますが、昭和四十七年の二月に予算の先取り事件というのがあったのです。第四次防整備計画が十分できていないときに、T2、C1というような飛行機を決めるのに、先に予算だけを取って国防会議で決定していない、つまり四次防の策定ができておらぬ段階でその特別の要求を予算に盛り込みました。
いまのPXL、FXの問題をポスト四次防へ十二月を目標にやりたいというお話がありましたが、これらを先にやると、いつかの御存じのような予算の先取り事件が起こるのですよ。大変防衛庁お困りになったんですよね、あのとき。
四次防の予算の先取り事件もあった。沖繩に対する物資輸送の問題もあった。そういう平時においても、一体これはだれが責任者だというその指揮権の存在というものはすこぶる不明瞭である。平和時は比較的できておりますが、これが有事の際なら大変なことになる。だからまず平時の場合から御説明願いたい。
だから、もしそうだとすれば、次の国会でまたもう一ぺん先取り事件と一緒に、何で国会に何の了承も得ないでかってに解除したんだ、もとへ戻せ、でなければ審議ができないということになりかねない。間違いなくこれは問題が起こりますよ。
こうした事件は国会の空転を招き、また予算の先取り事件などというような問題等については、手続上の法律的な間違いなどが一応認められたというようなかっこうにもなっておる。政治的に法律的ないろいろな責任がここに起こってくるという意味から、防衛庁の首脳部の人事というものは、そうした個人としてのりっぱさというものとは別に、責任の明確さというものをはっきりしていく。
それは、先取り事件以後、例の立川への強制移駐といわれた問題がありましたり、沖繩への物資輸送の問題がありましたり、あるいは統幕議長のサイゴン行きがありましたりというふうな中で、責任の所在ということが問題になった。
そうすると、経済的な見通しのスローダウンの中で、今回の四次防の先取り事件云々ということになったのも、経済的ないろいろな原因があるのでしょうが、見通しという問題を欠いたということなどもいわれている。