1949-04-15 第5回国会 参議院 予算委員会 第13号
私は勿論この物價水準に電気のものが全部上らなければならんと考えませんけれども、余りにもその價値計算からいたしまして、横の水準と掛離れたような物價を作つて置きますことは、その物資の價値を忘れまして不必要に無駄に使うことにもなり、而も決して当を得た方法でないと私は考えるのであります。こういう点からいたしましても、現在の電力の料金は一般製品に十分吸収し得るものである。
私は勿論この物價水準に電気のものが全部上らなければならんと考えませんけれども、余りにもその價値計算からいたしまして、横の水準と掛離れたような物價を作つて置きますことは、その物資の價値を忘れまして不必要に無駄に使うことにもなり、而も決して当を得た方法でないと私は考えるのであります。こういう点からいたしましても、現在の電力の料金は一般製品に十分吸収し得るものである。
それから第二点の税金については、丁度これは先ず取敢ず安定價値計算を取つたらどうかという御意見非常に示唆に富む御意見だと思いますが、ただドイツが取りましたときの例を見ますと、期間が非常に短かかつたから、十分な効果があつたか、どうか檢討し難いのでありますが、日本の場合であの安定價値計算というものを取つた場合に、若し追加予算とかなんとかいう問題がなければ私は賛成なんです。
そこで又政府においても税收入において時間的なずれがあつて、予定した價値だけの税が取れないのですね、そこで賃金或いは米價の決定等に部分的に安定價値計算というものが取られているのですが、これは私は税について全般的な安定價値計算はいろいろ問題があると思うのですが、少くとも税については安定價値計算みたいなものをここでやりませんと、非常に混乱が起きてきておりますので、税だけについてそういうものを設ける、そういうことはどういうものでしようか
こういう面からかりに今價値計算の面から考えてみますると、ここで一兆九千億という國民所得の数字をもつて、大戰前の面から國民所得を比較いたしてみますると、大戰前の百二十五億に比べて、百五十倍に相当いたしております。
そうしてお話になりましたところの償却率の大幅の引上げというような問題も無論ございますし、その他企業資本を実質的に維持するという問題は、当然起る問題でございまして、それがために安定價値計算を採用するかどうかというようなことも、一つの問題ではございますが、企業そのものを整備する。今のような状態で放置しては相成らん。
次に安定價値計算を採用すべきかどうかの問題でございますが、これは経済全般に亘り、債権債務の全般に亘る重大問題でございますから、相当慎重に研究を要することと思うのでございます。
金貨マルクとか、金貨フランの安定價値計算の方法が採用されまして、企業の資産評價、原價償却、資本修正等に関しまして、いろいろの特別の措置が実行をされ、これに伴つて税法上の特別措置もいろいろと実施されたわけであります。これらの措置は、いずれも帰着いたしますところは、企業の自己資本を実質的に維持するための措置であります。
インフレによる物價騰貴時代の企業資本の自己資本維持及び企業所得の計算には、通貨價値の低落のよる修正を加えました、いわゆる安定價値計算の方法を採用されなくしてはならないのであります。
安定價値計算等については、小坂君は特に長い間御研究に相なつておるのでありまして、私ども、その点はしばしば傾聽いたしておるのでありますけれども、この点については、影響するところ、関係するところが非常に多いのでございますから、十分に研究をいたしたい。末だ勉強不足で、ただいま、ここではつきりしたことを申し上げることはできないのでありますけれども、十分に研究をいたしたいと考えておる次第でございます。
また貨幣價値から申しますと、安定價値計算でもやらない限りは、御承知の通り回收したときには、インフレによつて貨幣價値が下つておるじやないかということになるのでありますけれども、これは一般の金融論として考えられる。さればといつて安定價値計算というものが採用されるかどうかということは別な問題になる、こう考えます。
この貨幣價値を安定させるということが第一の急務であると思いますが、それにつけても、今こそ安定價値計算制スライド制の急速な実施を考えて見る時じやないかと私は考える。併し昨二十二日の衆議院の本会議に淺沼稻次郎氏がこの問題について御質問になりましたが、経済安定本部長官は、今の日本の状態ではこの制度は実現困難な点がある。或いは不適当と思うので採用する考えはないと答弁しておられるのであります。
それから安定價値計算のことにつきましては、総理よりお話があり、又安定本長官よりもお話がございましたが、私はこれはあ研究したいと思つております。安本長官にももう少し諮りまして研究したい。或いは委員でも挙げて研究したい。
安定價値計算制をどうして採用しないかというお話でございましたが、御存じの通り、物償のの変動が今日のように急激し浮動しておる際、安定價値計算方法を採用することについても政府は蹣著をいたしておる次第であります。そういう際に、奧議員のお説のごとく、今日のインフレーシヨンは財政インフレで、国家の支拂が急激に増加した。
一案を提示しまするならば、生産公債並びに長期預金に対しましては、安定價値計算を採用して、もつて民間の購買力を國家に吸収し、これを建設方面に活用することが必要ではなかろうかと思うのであります。從つて、國益と民益を双方満足せしめて、奔騰いたしてまいりますところのインフレーシヨンに一つのブレーキをかけることが必要ではなかろうかと思うのであります。
それから安定價値計算のことにつきましてお尋ねがあつたと思うのであります。これは前欧州大戰後、ドイツにおいて一時採用せられたものでありますが、日本の現状についていろいろ考えてみますと、技術的その他の点においてなお困難と思われる点が多々ありますので、もちろん檢討はいたしたいと存じますけれども、目下これを採用することは考えておらぬ次第であります。(拍手) 〔國務大臣一松定吉君登壇〕
この際復金債の消化をもつと順調にするために、長期金融というようなものに対しては、ある程度の安定價値計算のようなものをやつて、財産保全に利する、そういうふうにしたならば、復金債の消化は非常に顕著になるだろうと思う。この点は政府はいかに考えておりましようか。
変動する償格を一点にとらえるというそのとらえ方が、ただ財産保全という点だけから見ますと、意味があるのでありますけれども、そのとらえる時期と方法が非常にむずかしい、ある特定の個人だけの場合を考えてみますと、安定價値計算は、そういう変動する経済過程の中における貯蓄意欲を振い起させるのに役に立つことがありますが、國家全体の面から見ますと、一つの通貨の價値というものに対しての下落を國家が是認するというようなかつこうをもつ
○中曽根委員 安定價値計算をやることは、どつちかというと、統制に対する否認思想であつて、むずかしいとは思いますが、財産保全という点をキヤツチして、これをほかの面から遮断して民心に訴えるという手は、あるいは考えられるじやないかと思いますが、その点はいかがでしようか。
安定價値計算の問題、安定通貨の問題も皆そういう考え方でありますが、一体政府はそういうことに対して研究し、準備し、努力しておるのかどうか。このままの円の状態で、通貨の状態で、持つて行けるのかどうか。そういう点についてしつかりした御意見を伺いたいのであります。
今の経済は貨幣経済でありまして、そこにどんなに計画的な又統制が行われておりましても、すべての事柄は貨幣を通じて、言い換えれば一つの價値計算によつて行われて來るのでありますが、併しその二つの面は相互に結び付いておるのであつて、一つの物と一つの物とを別々に切り離して、機械的に我々は考えていないのであります。
ただその時、この通貨安定につきまして、安定價値計算のお話があり、政府はどうしているかというお話があつたのであります。これについてお答えをいたしたいと思います。この通貨安定については、諸般の政策を綜合的に展開する必要があるのであります。この安定價値計算につきましては、一つの議論といたしまして政府として調査研究をいたしておる。こういうことを申上げたいと思うのであります。
それから安定價値計算の採用についてのお話があつたのであります。これは各方面からもいろいろお話もあるのであります。十分研究はいたしておるのでありますけれども、諸般の事情と睨み合せていろいろ考えなければならん点が多々あるのでありまして、政府といたしましては、今これを採用するというようなことの決定はいたしておらん次第であります。
そのほか、通貨安定については、價値計算の方法その他についてのいろいろの方法も称えられておりますが、これは政府としては、未だ調整をいたしておるに止まつておるのであります。なお國際的の方面としては、どうしても貿易を振興するということが必要であり、これがためには、貿易産業を殷賑にし、そうして貿易による收入を多くするということが外事である。
いわゆる安定價値計算みたいな形における預金の危険保障、そういう意味ではないと思うのでありますが、この点について具体的に御説明願いたいと思うのであります。 以上の点を大藏大臣にお尋ねしたいと思うのであります。
しかしその場合において必要なことは、安定價値計算によりまして、二十年あるいは三十年後において、公債が償還される場合、物價指數とか、あるいは金價値とか、そういつたものを基準にする安定價値による償還ということを約束する必要があると思います。
竿頭一歩を進めまして、さらに預金の安定價値計算を考えたらという考え方も、當局ではございませんが世間に一部あるのであります。
尚委員の中からは、貯蓄の増強につきましていろいろな手段を講じなければならんと考えるのであるが、今日の物價が段々騰貴して貨幣價値の下る時期におきましては、安定價値計算の方法をもこの貯蓄の吸収の方法に考慮するわけには行かないか。
先程政府側の御答辯でいろいろな點に觸れておりましたが、例えば物價指數が整つていないから、安定價値計算というものを行うのに都合が惡いというようなことが一つの理由になつておりますけれども、併しそれはそう問題じやないと思うのは、これは例えば米價だけ取つても差支ないと私は思う。あらゆる物の物價水準を作る必要はないので、米價だけでもよろしい。或いは綿製品だけでもよろしい。何でもよいと私は思うのです。
○森下政一君 よく御苦心は分りますが、安定價値計算という要素を取入れるということになつて來ると、通貨の價値か現實にだんだん下りつつあるという前提の下に、立つことになるので、そういう誤解をなくしたい。政府側の話としてはそう言はんならんのか知らんが、現實にそれは誤解でなく正解だと思う。現實に低下しつつある。
でおおせの價値計算の安定の考え方は、實は私も昨年來いろいろこの問題について主張しておつた者であります。私共現在この衝に立ちまして、こういう點がちよつと問題になるのじやないかと思いますることは、安定價値計算ということは、現在通貨がもう下落しつつあるのだ、信任を失いつつあるのだという認識の下に採られる方針であるという點が、一番問題だと思うのであります。
尚こういうことで、一體、そういつた不健全な國民心理により貯蓄に對抗し得るかどうかということについては、多少疑問があるのでありますが、波多野さんがよくおつしやるような安定價値計算というような考え方を、この貯蓄の面に多少加えまする意味におきまして、物奨附きの新種の貯蓄の制度を勘案いたしておるのであります。これは貯蓄をいたしますことに對して一つの物奨を附ける。