1965-08-09 第49回国会 参議院 予算委員会 第2号
そういう二つのことがあるわけでありまするが、衆議院大蔵委員会におきまして話が出たのは、その前の長期的な観点からの質問でありまして、その際に、私は、公債は出しましても健全財政方針はこれを貫くのだ、こういうことをはっきり申し上げております。ということは、その資金の需給その他公債発行によって財政の運営から経済のバランスが乱れるというようなことは絶対にいたしません、こういう趣旨であります。
そういう二つのことがあるわけでありまするが、衆議院大蔵委員会におきまして話が出たのは、その前の長期的な観点からの質問でありまして、その際に、私は、公債は出しましても健全財政方針はこれを貫くのだ、こういうことをはっきり申し上げております。ということは、その資金の需給その他公債発行によって財政の運営から経済のバランスが乱れるというようなことは絶対にいたしません、こういう趣旨であります。
その二つのことは厳重に区別し、私はあくまでも健全財政方針は堅持していくということについてはいささかも変わりはないと御了承願います。
○福田(赳)国務大臣 すべてにわたりまして健全財政方針を貫き通す、こういうふうに考えておるわけでありますが、公債を導入する、こういうことは、その公債の名目は、財政法の規定にのっとりまして、あくまでも建設公債になろうかと思っております。その建設公債をいままで通常財源でまかなっておった。
しかし、だからといって健全財政方針は、これはあくまでも堅持する、かような考えであります。
これは歳出の必要性がありますので、その意味で健全財政方針をとりながら、税収の伸び、その他を十分見て参りまして、歳出の必要性を十分検討した結果、現在の第一次、第二次補正予算を組んだわけであります。
大蔵大臣は一月十九日の財政演説の中で、国際収支の均衡を本年秋に達成するために金融引き締めを続け、この方針のもとに補正予算は極力最小限度にとどめる旨を述べられたのでありましたが、しかし、これをもって政府が明年度予算編成に及ぶ健全財政方針の基盤なりと自画自賛されることは、むしろナンセンスと評すべきであると考えるのであります。
政府はこれをもって明年度予算編成に及ぶ健全財政方針と自画自賛されているわけでありますけれども、一体明年度予算案のどこが健全財政だと誇れるでありましょうか。
なるほど、政府は、去る一月十九日の本院における大蔵大臣の施政方針演説において、昭和三十七年度下期中に国際収支の均衡を達成する、これを経済運営の第一の目標として、金融引き締め基調を堅持する、この方針に基づいて、昭和三十六年度予算の多額に上る租税の自然増収は極力後年度に繰り越す、明年度予算も厳に健全財政方針を堅持する、と述べておられるのであります。
なるほど政府は、健全財政方針をもって予算編成に臨むと言われ、今回の補正も最小限度を目ざしたのでありましょうが、政府の現段階における基本方針は、総理の施政方針演説にあるように、各種の不均衡是正、農林漁業、中小企業、海運、石炭などの産業に周到な配慮をめぐらすことにあることがすでに明示されているのであります。水田大蔵大臣の言う健全財政とは、これを実現するための財政技術にすぎないのであります。
○奧野政府委員 かりに地方財政において超健全財政方針をとるといたしましても、やはり相当の地方債は予定せざるを得ないのじゃないかと思います。地方財政の特性から考えて参りますと、何分規模の小さい団体か非常に多いわけでございまして、そういうところで臨時的な建設事業をやるといたしますと、さしあたりどうしても地方債、交付財源について事業を実施せざるを得ないと思います。
このような経済好転をもたらした原因を考えますと、世界経済の好況とか、引き続いた豊作というようなこともあずかって力あったのでありましょうが、より基本的には、二十九年十二月、第一次鳩山内閣成立とともに経済自立六カ年計画を策定いたし、自来これを基準とした健全財政方針を堅持し、さらに企業家並びに勤労者の努力と国民各位の理解ある協力のもとに、引き続きこれら長期経済計画を実施して来たことにあると思うのであります
このような経済好転をもたらした原因を考えますると、世界経済の好況とか、引き続いた豊作というようなこともあずかって力あったでありましょうが、より基本的には、二十九年十二月、第一次鳩山内閣成立とともに経済自立六カ年計画を策定し、以来、これを基準とした健全財政方針を堅持し、さらに企業家並びに勤労者の努力と国民各位の理解ある協力のもとに、引き続きこれら長期経済計画を実施してきたことにあると思うのであります。
○西村(榮)委員 国民所得の伸びについていかずに、それ以上に行政費を節減して健全財政方針をとるということについては、大蔵大臣は異論がないとおっしゃった。おそらく財政家としては当然そういう方針をとられるだろう、ただその方針を貫徹するだけの政治力が大蔵当局になかったから不健全財政になってきた。あなたの意思はやはり健全財政にある。そこで私は具体的に提案いたしましょう。
米、英、西独を初めといたしましてその他の西欧諸国は目下健全財政方針をとつておりまして、それによりまして為替の安定化、国内的にはデフレ政策をなし、内需を抑えまして、輸出原価を引下げる一方、産業の合理化と労務者の生産性の向上によりまして輸出価格を引下げ、対外的の輸出競争に打勝とうといたしております。
従つてこの際一応現状といたしまして、速かに二十九年度本予算の編成を適正ならしめ、以て我が国経済の自立を一日も速かならしめるように努力すべきであると信じまするが故に、公務員諸氏の良識に訴えると同時に、政府においてもインフレを助長するかのごとき名目賃金よりも、健全財政方針による実質賃金制をとるごとにより、国民経済の破滅の危機を回避しつ、正常なる低物価政策に移行すべきであると考えますので、本件に関しましては
大蔵大臣は最初いわゆる均衡健全財政方針を堅持して、職を賭してもインフレーシヨンは抑圧しなければならないということを言つて来られたのであります。作しこの第二次補正を加えまして、大きく二百七十億余りも、一兆円の枠からはみ出してしまつたのであります。
なぜならば、政府の原案と異なりまして、政府がいまなお神格化し、手を触れない非生産的、実質的再軍備費を削減したばかりでなく、削除したこれらの経費をば給与改善、災害、冷害対策の不足分、崩壊寸前にある中小企業対策費、米価の二重価格制等とともに、国民生活安定に緊急の支出と、徹底したるインフレ防止対策にまわしでおりますので、これこそがインフレ要因を内包しない、自立経済を主眼とする、平和と独立を約束する健全財政方針
特に政府といたしましては、健全財政方針を堅持し、又インフレを抑制して行くというような観点からいたしまして、今次の補正予算編成に当りましては、こういうような要請と又一方災害対策その他にできるだけ善処しなければならんという両方の要請よりいたしまして、これを如何に調整するかということで、只今いろいろ苦慮いたしておる次第でございます。
このようにしてでき上つた二十八年度予算案は、当然の結果として、これまでの健全財政方針を一擲して、公々然たるインフレ方針をとつたことをはつきり知らなくてはなりません。私はかかる予算案が国会に臆面もなく提出されたことに対し激しい憤りを感ずるものであります。以下国民大衆と共に、断じてゆるがせにできない諸点に関し政府にお尋ねする次第であります。関係大臣の明確なる答弁を求める次第であります。