1991-04-23 第120回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
また一方、健全側のSGでございますBループの方につきましては、こういう山が実際のデータにおきましても出ておりません。したがいまして、AのSGの高温側の温度をもちまして、確かに飽和温度に近づいてはおるのですけれども、Bの方が飽和温度よりも相当下の程度を推移しておりまして、これは十分冷却状態にあったというふうに思っております。
また一方、健全側のSGでございますBループの方につきましては、こういう山が実際のデータにおきましても出ておりません。したがいまして、AのSGの高温側の温度をもちまして、確かに飽和温度に近づいてはおるのですけれども、Bの方が飽和温度よりも相当下の程度を推移しておりまして、これは十分冷却状態にあったというふうに思っております。
今加圧器の水位は振り切れているというようなお話でございますが、これの間におきまして、運転員は炉内の状況についてサブクールド、これをチェックすること、それから健全側ループの高温側温度、これを監視することによりまして自然循環が行われているという確認をしておりまして、加圧器水位が振り切れていましても、炉心が冠水していることは運転員は確認していたというふうに考えております。
これは順序がおかしいんではないかというふうに思いまして、そして、それはマニュアルを見ても、マニュアルの中では、「破損蒸気発生器が判定され隔離された後、健全側主蒸気逃がし弁を使用して、健全ループの高温側冷却材温度を」云々と、こういうふうになっております。
委員御指摘のように、当初関西電力は二月十日に発表しまして、その中の事象の時間的な変化と申しますのは、十三時五十五分に健全側の主蒸気逃がし弁の開操作、その後破損側蒸気発生器の主蒸気隔離が十三時五十六分に行われた、こう言っておりましたが、確かに三月一日に関西電力が当省に対しまして報告してきた内容は委員御指摘のとおりでございます。
それから、時間の点から詳しくは申し上げませんが、運転マニュアルの中で、破損蒸気発生器が判定され、隔離された後、健全側主蒸気逃し弁を使用して云々と明示してありますが、この手順を見ると、弁のあげ方、手順等に問題があるのではないか、それは単純なミスか、あるいはそれとも非常に急いで主蒸気逃し弁を開かなくてはならなかったほど圧力が上がったのか、このことについては問題を指摘しておきます。
なお、その当時、当該軸受けの溶接を念入りに行ったいわゆる対策品と取りかえて、そのときには健全側でございました、問題がなかったポンプBにつきましても取りかえを行っておる、こういうことでございます。 以上でございます。