2000-05-18 第147回国会 衆議院 科学技術委員会 第6号
クローン技術の前提である余剰胚、それが生み出される体外受精など生殖医療といういわば上流における人権状況をそのままにしておいて、クローンといういわば下流の問題のみを扱う法律をつくる、そういうことは、上流の汚染をそのままにして下流の汚染を扱う、あるいはマネーロンダリングにも似て、倫理的根拠の怪しげな余剰胚、それが格上げされることになるのではないか。もちろん法体系の整合性の問題も起こってまいります。
クローン技術の前提である余剰胚、それが生み出される体外受精など生殖医療といういわば上流における人権状況をそのままにしておいて、クローンといういわば下流の問題のみを扱う法律をつくる、そういうことは、上流の汚染をそのままにして下流の汚染を扱う、あるいはマネーロンダリングにも似て、倫理的根拠の怪しげな余剰胚、それが格上げされることになるのではないか。もちろん法体系の整合性の問題も起こってまいります。
(拍手)死刑存置の倫理的根拠は、法秩序の維持ということにあるのであります。法秩序は全国民の生命、身体、自由、財産を保護するものであり、かつ民族の生存と文化とを可能にする基本条件であります。それは個人的法益を保護するだけではない。民族生存と文化とは、法秩序なくして維持できないのであります。ヒューマニズムも法秩序によらずしてはその最小限度の実現さえも不可能になるでありましょう。