1957-04-08 第26回国会 衆議院 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号
同時に将来に対して保険局と薬務局との話し合いが、保険薬物というものを家庭薬に類するものまで依然として許可していく方針なのか、この際一応整理するという方針なのかということもしっかりした話し合いの上でこの委員会に報告してもらいたいと思う。ですから、査定をしていきます上における最近の資料等があったならば一応示して下さい。
同時に将来に対して保険局と薬務局との話し合いが、保険薬物というものを家庭薬に類するものまで依然として許可していく方針なのか、この際一応整理するという方針なのかということもしっかりした話し合いの上でこの委員会に報告してもらいたいと思う。ですから、査定をしていきます上における最近の資料等があったならば一応示して下さい。
○野澤小委員 たびたび承わっておりますので、もうそれ以上は無理かと思いますけれども、それではたとえばときどき国会等で、保険薬物等が非常に高い安いという議論が社会党さんあたりからよく出る。それとまた半面に、今度は健康保険の改正等に付帯して、赤字の原因が薬物に行くのだ、こういうふうな議論が必ず出るのです。
特に保険薬物が、過般出してもらった資料のように、七品目抗生物質を出したところが、その開きが三掛納入から四掛納入できておる、六割という差がある、こういうふうになってきたときに、それが正当か正当じゃないかという判断も、外から見れば妥当じゃないかという理屈も立ちますが、厚生省が買い上げを欲した繁用医薬品はどうだというので、三十六種類とってみたら、それが六掛半から七掛だ、三割五分も三割もその間に開きができておる
こういう情勢下にあって保険薬物というものを年々厚生省自体で選定をして、あるいはお医者の要求によって品目をふやしているようです。三千三百だとか四千だとか言われます。このまま放任しておきますと、五千、一万に必ず伸びていくのです。しかも薬価基準に載せます際の煩雑な分類というものも、しろうと目から見てもあれほど必要ないではないかというものもあるのですから、われわれから見たら実にこっけいしごくなんです。
この辺に対して、決して第一さんや三共さんをいじめようというのじゃないのですから、現実の情勢を率直にお認めになって−しかも私が御質問したことは、保険薬物に対する各社の検討がきわめて冷淡じゃないか、この点だけ御指摘したのですから、それについてあるいは検討がおろそかだったかもしれぬという率直なお話だけ聞けばいいのです。
離れている現象というものは、メーカーも問屋自体も、おそらくこの保険薬物というものに対する関心がきわめて薄い。要するに大需要家だから安くするんだというようなことでこういう価格を出されるのだと思うのですが、はなはだしいのは薬価基準に比較して六割も安い。また普通のものでも三割から四割方安くなっている。
第二点は、薬務局長にお尋ねしたいのですが、こうした保険薬物というものは非常に広範に収載されておりますために、薬局自体としての整備あるいは、医師自体の処方せんの傾向からみて、非常に薬品が多いために、選定にお互いに苦しんでいく、この隘路を縮めていくためにも、やはり一応の行政上の措置が必要なのじゃないかということから、現在のこの医薬品の分類の仕方について再考をする必要があるのじゃないか。
たとえば医療の実態から考えてみると、保険薬物としてたとえば三百種なり五百種というものの一応筋を立ててこれを拾ってみる。そらしましてさらにまた医者の方ではどれでも使えるという、今のような基準でいくならば、第二類なり第三類というものを三千種でも五千種でも私はいいと思う。ただしこのものについては、保険財政から支払わないで患者負担なら患者負担にしていくという行き方もあると思うのです。