1963-06-20 第43回国会 参議院 農林水産委員会 第36号
そういう農家経済の実態からいって、農家自体は保険意欲はないとは言わぬのです。保険意欲はあるでしょう、保険意欲はあるけれども、保険に対する需要というものは欠除しておる、これがこの制度のまた基本的な問題点だろうと思うのですが、このことについて政府はどう理解されておりますか。
そういう農家経済の実態からいって、農家自体は保険意欲はないとは言わぬのです。保険意欲はあるでしょう、保険意欲はあるけれども、保険に対する需要というものは欠除しておる、これがこの制度のまた基本的な問題点だろうと思うのですが、このことについて政府はどう理解されておりますか。
ことにインフレ時代から——デフレ時代になつたら多少よくなつたようでございますが、ことにインフレ時代におきましては、保険思想はあつたといいましても、保険意欲というものは落ちておつたわけであります。その保険意欲が出るか出ないかによつて保険事業の発達になるのでありまして、従いまして一面官業と民業との関係の調整の問題もございます。
私どもといたしましては、簡保本来の目的を達するためにある程度の引上げはむろん必要でありますが、民保の現状で、無理に民業圧迫の結果、民間の保険の加入者に対しまして、あるいは経営難からいたしまして、あるいは告知義務違反とか何とかいう名目で、たとえば保険金の支払いを少し値切るとかいろいろなものが出まして、たださえ物価高騰の現状におきまして、保険意欲が減退しておる現状におきまして、民間側から保険に対する信用
われわれといたしましては民保も相当伸びて行つて、従つて民営保険の加入者の側から保険に対する信頼感を持つていただかないと、簡易保険につきましてもその悪い影響が来るわけでございまして保険思想は相当普及したとは言いながら、物価がだんだん高くなつておる現在におきまして、保険意欲というものは終戦以来落ちておるわけでございます。
それより以上に、私どもの心配するのは保険的思想はあつても保険意欲が出るか出ないかに力点がかかつておると、かように存ずるわけでございます。
○吉田(賢)委員 そうしますと、この十六億円というものについては、やはり配当すべきものの三倍以上になるわけでありますので、これは加入者の立場からいたしますならば、若干でも配当されるということは、保険意欲といいますか、そういう上に相当心理的影響も、少くとも金額の大小にかかわらずあると思いますので、やはりこういうものも長く手持ちにするということは、常識上どうもいかがかと思いますから、これが制度が悪ければ
で、私はせめてこれを本当に促進するため保険意欲を増す意味から言つて是非とも一部預託をするように法律を改正してもらつて、そうして是非とも保険法が有名無実にならないように御考慮願いたい。