2008-03-25 第169回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
現在の保険医療体制の維持には更なる税、社会保険料の投入や自己負担増が必要である。そういう意味ですが、ただ、昨今の情勢では公的負担増が容易に受け入れられるとは考え難い。したがって、現実的な手段としては、良い医療を求める人に費用を負担してもらうということが一つの対策ではないだろうか。
現在の保険医療体制の維持には更なる税、社会保険料の投入や自己負担増が必要である。そういう意味ですが、ただ、昨今の情勢では公的負担増が容易に受け入れられるとは考え難い。したがって、現実的な手段としては、良い医療を求める人に費用を負担してもらうということが一つの対策ではないだろうか。
これをどのようにして埋めるかと申しますと、いわば都道府県の調整交付金という仕組みを使ってそこに穴を生じさせないようにしようという考え方のようでございますが、実はこの定率国庫負担金を引き下げる、そしてその一部が一般財源化されるということによって地域の保険医療体制にどのような分権的要素が追加されるのか、このことについての説明が見られないわけでございます。
また反面、今回の問題は、我が国の老人医療体制のおくれを初めとする保険医療体制の不備を改めて指摘した事例であるとも言えるのではないでしょうか。不正チェックはもちろんのこと、より質の高い医療機関の育成に向けてどのように取り組んでいるか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
たとえそれが私立大学病院であるとは申せ、この保険医療体制のしかれている現段階においてそういう現実があるということになりますと、私は医師会の見解はわかるわけではありますけれども、何十万というような差額ベッド負担をし得る者のみしか入院ができないという、つまり、もっといやらしい言葉を使うならば、金持ちしか入院ができないという実態があるということは、私は、保険医療体制がしかれておる今日、余り感心した光景ではないと