1988-04-21 第112回国会 衆議院 物価問題等に関する特別委員会 第4号
数字だけ申し上げますと、我が国に出回っている、これは中国物が輸入されておるわけですけれども、保税生糸が入っておりますが、それを国内で流通すると仮定をいたしまして、関税、諸掛かりを上乗せをしますと、その生糸はキロ当たり約五千円でございます。それから、海外相場といいますか、リヨンの取引価格、これは円換算をいたしまして五千八百七十六円程度でございます。
数字だけ申し上げますと、我が国に出回っている、これは中国物が輸入されておるわけですけれども、保税生糸が入っておりますが、それを国内で流通すると仮定をいたしまして、関税、諸掛かりを上乗せをしますと、その生糸はキロ当たり約五千円でございます。それから、海外相場といいますか、リヨンの取引価格、これは円換算をいたしまして五千八百七十六円程度でございます。
そして事業団買い入れ価格は、国際価格が四千円を割っている、我が国の中国からの保税生糸の値段も四千円を割っておる、にもかかわらず約七千円で買い入れておるのである。そして売り渡す場合には一万二千円標準で売り渡しておるのである。なぜか。
○政府委員(関谷俊作君) 農蚕園芸局の資料で十俵とございますのは、これは保税生糸でございます。事業団の一元輸入生糸ではない数字でございます。
それから保税生糸も含めますと、保税生糸自身が最近の段階で、かつての一万俵台から今二万俵台まできておりますので相当ふえておる。こんな関係の集積されたものがトータルしますと何かいかにもふえているように見える、こういう関係ではなかろうかと思います。
また、先生の御質問にはなかったわけでございますけれども、国内にも絹織物の服地関係の要望が随分ございまして、産地によりますと、国内用の絹織物を開発いたしたいということで随分やっておりますが、これは保税生糸が使えないという状況でございまして、今、コモでありますとか、そういうイタリーあたりの関係と非常に競争しておるわけでございますけれども、生糸価格の相違のために私たちが負けておるというような状況がございます
近い時点で、年率にしてみますと恐らく二万俵ぐらいにまでなっているのではないかと思われますが、反面、今世界的に非常に注目されておりますのは、新しい輸出国としてはやはりブラジルでございまして、日本でも昨年、保税生糸なんかを中心にブラジル糸がかなり入っておりまして、大げさに言いますと、中国という第一の生産国であり生糸輸出国にブラジルが挑戦をしまして、中国の方がブラジルにかなり脅威を感じている、価格面でも相当太刀打
確かに五十六年度の実績でございますと、私どもの会計年度で持っております数字では、保税生糸を除きまして九万四千俵、これはトータル、生糸、絹糸、絹織物全部を糸に換算したものでございますが、五十七年が十二万二千俵、五十八年十万六千俵ということで、五十六年に対比しますと若干上昇ぎみでございますけれども、これはこの短い年度だけではなかなか――傾向としまして若干の変動はあるわけでございます。
次に、保税生糸による保税加工織物の再輸入問題でありますが、生糸一元輸入制度の適用除外とされる保税生糸を悪用し、保税加工された絹織物を一度輸出し、再度同一織物を輸入して利ざやをかせぐ業者があらわれているのであります。これら悪徳業者に対し、一日も早く強力な行政指導を強めていただきたいのであります。もちろん、われわれ日絹連においても、織布業者の自粛を厳重に申し合わせをいたしておる次第でございます。
現在、保税生糸輸入の認定に当たりましては、農林水産省といたしましても、輸入契約書なりあるいは売買契約書といったものと、それから原則といたしまして輸出契約書というものを添付さしているわけでございますが、一たん輸出された貨物が再輸入されるか否かという点につきましては一保税生糸の輸入及び加工の段階で把握するということはちょっと困難だという実情がございます。
それから、保税生糸を認めた経緯は、これはどういうことから成っているのですか。
○中尾辰義君 ですから、保税生糸が認められたというのは、もちろんこれは税金は保留してあるわけですから、ただし、その糸を加工したものは外国に輸出をする分、こういうことですか。それは日本に逆輸入しちゃいけない、そういうことですね。
○西中分科員 それから保税生糸は、これは枠の中に入るのか、入らないのか。これはせっかく好評な一つの制度といいますか扱いになっておるけれども、これがふえればそれだけ実需者売り渡しの分が減るという、非常に痛しかゆしという、こういう面があるわけですね。協定の中に入ると困る、こういう希望があるわけですけれども、その点はどうなんでございましょう。