1969-03-17 第61回国会 参議院 本会議 第10号
現在、アメリカをはじめとする核保有五カ国の保有原水爆の数量は、爆発力に換算して約四万メガトン、つまり、火薬で四百億トン分であります。世界の人口一人当たり十トン以上の爆弾を背負っているということになり、これを効果的に爆発させますというと、世界の人間を何十回もみな殺しにすることができる、おそるべき量に達しているのであります。
現在、アメリカをはじめとする核保有五カ国の保有原水爆の数量は、爆発力に換算して約四万メガトン、つまり、火薬で四百億トン分であります。世界の人口一人当たり十トン以上の爆弾を背負っているということになり、これを効果的に爆発させますというと、世界の人間を何十回もみな殺しにすることができる、おそるべき量に達しているのであります。
今日いろいろと伝えられておるところによれば、アメリカの原水爆の保有はすでに三万メガトン、ソ連の保有原水爆も大体アメリカの半分ぐらいの一万五、六千はあるだろう。これだけの核爆弾をもってすれば、三十二億の世界の全人類がことごとく死滅してしまうということが軍事評論家その他科学者によって言われておる。ところが、現実の世界の核保有国の状態は、一つの国が核実験をやれば、また他国もやる。果てしなく核実験が続く。