1973-09-21 第71回国会 衆議院 本会議 第61号
すなわち、二十一年六月吉田元首相は、「たとえ自衛のためでも戦力を持つことは許されない」という趣旨を言明しているにもかかわらず、その後、二十七年八月保安隊設置を契機に、政府はそれらを正当化するため、二十七年十一月に戦力に関する政府統一見解なるものを出し、「近代戦争遂行に役立つ程度の装備編成を備えるものを戦力といい、保安隊はこの近代戦争を有効に遂行し得る程度のものでないから、憲法の戦力には該当していない
すなわち、二十一年六月吉田元首相は、「たとえ自衛のためでも戦力を持つことは許されない」という趣旨を言明しているにもかかわらず、その後、二十七年八月保安隊設置を契機に、政府はそれらを正当化するため、二十七年十一月に戦力に関する政府統一見解なるものを出し、「近代戦争遂行に役立つ程度の装備編成を備えるものを戦力といい、保安隊はこの近代戦争を有効に遂行し得る程度のものでないから、憲法の戦力には該当していない
私たち社会党は、自衛隊創設以来、いな、その前身たる警察予備隊、保安隊設置の当初から、平和憲法に違反するもの、日本を再軍備するものとして、まっこうから反対してまいりました。この本会議においても、常にこの点に焦点をしぼってまいったのであります。しかるに、歴代保守党政府は、憲法解釈に詭弁を弄しまして、多数の力でこれを押し切ってまいったのであります。
というのは、私自身のこれは個人的な考えを言つてもおかしいのですが、私自身は余り法律的にはつき」り頭ができていないせいかわかりませんが、例えば予算を来年度計上して、そうして保安隊設置法或いは防衛庁設置法によつて人員をこれだけ増すのだという、予算と人員というものが通りますれば、そこでその中の、陸上その他は別として、海の関係は、これだけの予算或いはこれだけの人を増すのだ、それにはどれだけの船が必要なのか、
私は保安隊設置に反対の意見を持つものでございますが、現地の実情を見聞いたしますと、人員よります設備を整えるべきがほんとうであつて、現在のところ、これが本来転倒しているとの感を深くした次第でございます。さらに隊員の欠員補充は、必ずしも円滑に行われているとは思われません。
二、民主憲法のもとに成立した条約や保安隊設置は、国民として容認し助長すべきが当然な義務であると考えております。 三、保安隊の存在する以上、これが訓練に必要な場所を提供することは、しごく当然でありまして、日本原は国有地であるため最適であることは言をまたないのであります。
御存知の通りまだ保安隊設置以来日なお浅いのでありますから、これは今後の問題といたしまして、皆様の御調なり御意見なりを聞きました上において十分に考慮いたしまして、りつぱな保安隊をつくりたいと存ずる次第であります。
こういうことではたして保安隊設置の目的が十分達し得るかどうかにつきましては、いささかの疑念があるのでありまして、私はこの国の内外の情勢をよく考えて、政府におかれては財政の許す限りこの保安隊の予算の充実等をひとつよく考えていただいて、そうしてその設置の目的にかなうように一日も早く充実されんことを希望いたしまして、本案に賛成するものであります。
) 同月十六日 軍人恩給復活に関する請願(阿部千一君紹介) (第一八四四号) 同(逢澤寛君紹介)(第一八四五号) 同(江崎真澄君紹介)(第一八四六号) 元軍人遺族の扶助料復活に関する請願(中峠國 夫君外二名紹介)(第一八四七号) 公務員の給与改訂に伴う恩給改訂に関する請願 (船田中君紹介)(第一八四八号) 恩給権回復に関する請願(松本七郎君紹介)( 第一八四九号) 本別町に保安隊設置
(拍手) ことに大橋国務相の御言明によれば、今度の保安隊設置法では、任意の退職を許さぬ、また勤務を終つた人員の応召義務を規定したいということでありまするが、こういうことは国民の基本加入権の制限でありまして、はなはだしく自由意思を抑制することである。兵役義務に類する義務を憲法に規定せずしてできることでありましようか。