2003-06-04 第156回国会 衆議院 農林水産委員会 第15号
○山田(正)委員 大変結構だと思うんですが、ことし、アメリカの場合に、九十億ドル、約一兆円、農業予算の中で環境保全対策費として計上したわけですが、これから農業の持つ環境保全的機能と、それから一方で、けさほどから問題になっておりました構造改革を進めるということとは、相反するんじゃないか。
○山田(正)委員 大変結構だと思うんですが、ことし、アメリカの場合に、九十億ドル、約一兆円、農業予算の中で環境保全対策費として計上したわけですが、これから農業の持つ環境保全的機能と、それから一方で、けさほどから問題になっておりました構造改革を進めるということとは、相反するんじゃないか。
これは当然のことでありますけれども、森林というのは経済的な機能とそれから保全的な機能というふうにあるかと思うんですけれども、保全的機能というのは国土の保全という意味を多く有していると思うわけであります。
そのほかにも、先ほどお述べになりました環境保全に資する農業の確立ということもこれからの重要なテーマでございますので、農業が有する環境保全的機能と、物質循環型産業としての環境に優しい特質を活用するという観点から、いろいろな検討を行っております。
一つの森林にも国土保全的機能もあり、木材生産機能もあり、そういう複合的なさまざまな機能を持っているのが普通であって、それを重立った機能で割り切ってしまうのは、私は問題だというふうに考えています。特に、それに基づく管理経営を打ち出すということは、森林の荒廃や売り払い促進に結びつくのではないかというふうに考えますが、大臣にお答えいただきたいのです。基本的な問題です。
あと、国土庁もお呼びいただいておりますから、いかに国土保全的機能が低下をして一方では財政負担になっておるかということもお伺いしておるわけでありますから、そういう財源措置あるいは農業の構造政策や生産投資というものが、国土保全的視点からということになれば、もっと幅を広げた意味での予算というものが対応できていいはずでありまして、その点もひとつお尋ねをしたい点であります。
かつて自然保護運動なんかが非常に盛んだった時期に、森林は木は一本も切るなというような主張が行われたことがありますが、それは、結局公益的機能とか森林の国土保全的機能というものを強調する余りに、木材生産の機能というものを軽視するような傾向を生んだという心配があるわけでございます。
特に近ごろ開発が、あるいは家を建てるというものが森林の中あるいは森林のふもとまで参っておりまして、森林が持っております国土保全的機能というものはきわめて重大になっておると私は思っております。
さらに「森林と国民生活」という点で、山の国土保全的機能、あるいは環境保全機能、あるいは水源涵養林機能、あるいは木材生産機能というふうな、いずれにウエートをとって国民は全般的として見ておるかという点については、災害から人命、家屋を守るというのが四〇・五%、木材をつくるという、いわゆる木材生産機能が三二%、水をたくわえたりあるいは自然環境をきれいにするというふうな、環境保全機能が二九・五%。
なお、一般の造林事業についても、国土保全的機能を重視し、積極的な推進を図るものとする。」、こうしまして、「これら各事業において重点をおく事項は、次のとおりとする。」。その一つに、「山地の崩壊及び土砂の流出を防止するための治山対策」、あるいは(2)には、なだれ防止林の造成であります。(3)には、保安林の整備等があげてあるのであります。
これの修復あるいは保全は、その地域一体を土地行政の面で管理しておる組織のもとで絶えずこれを見守り、発見し、あるいは調査し計画をして、そうして実施に移し、できるだけ早くこれを元の森林の姿に返して、そうして森林の保全的機能を発揮せしめるというようなことでなければ、ただ施設だけを導入するというようなことは、実際の姿として不可能なことと思うわけであります。
しかるにわが國の森林は、多年にわたる過伐、濫伐と施策の不徹底とにより荒廃はなはだしく、水源涵養、土砂扞止、洪水調節等の國土保全的機能は著しく低下するに至つた。 これがため全國随所に大水害続発し、農業生産は潰滅的損害を受け、産業、経済、文化各般にわたる被害は深刻、激甚を極め、國民生活はまさに根底より破壞せられんとしている。