1958-04-10 第28回国会 参議院 内閣委員会 第24号
なお、経済の関係についてはどうであるかと申しますが、今の御質問の中には、軍事力の増大は経済力の裏づけというか、それに因果の関係があるようにちょっとお触れになったように承わったのですが、これはむしろ逆であって、軍事力によって経済力を増加していこうというのは、過去の侵略政治の時代であったと思うのです。
なお、経済の関係についてはどうであるかと申しますが、今の御質問の中には、軍事力の増大は経済力の裏づけというか、それに因果の関係があるようにちょっとお触れになったように承わったのですが、これはむしろ逆であって、軍事力によって経済力を増加していこうというのは、過去の侵略政治の時代であったと思うのです。
しかしながら、占領時代に行き過ぎたものを直したいという意味は、決して明治時代のような軍国主義だとかを再現したい、侵略政治をやり出したいというような考えは毛頭持っておりません。
今日は元国際労働機関帝国事務所長というようなお方もお見えになりました、帝国という字がまた出て来たようでございますが、そういう帝国主義、侵略政治をやつておつた時代に逆もどりして来ているのではないか、そういう点で労働法規の改正ということも、日本の資本主義が、かつてやりました低賃金政策にもどるその大きな役割をやつているのではないかというふうに、明らかに非難の輿論があるように承つております。