1967-06-29 第55回国会 衆議院 内閣委員会 第25号
それについて通常兵器による局地戦以下の侵略戦だと言っておいて、皆さんのほうではこんな膨大なものをお出しになっている。一番最初——中身を全部読む人はないかもしれない、なかなかたいへんだから。一番最初なんですよ。一番最初に、これだけのことを想定してあげておるじゃないですか。「わが国の安全を脅かす諸情勢」「第一章「対日解放戦」の可能性」、この中で可能性が十二分にあると言っている。
それについて通常兵器による局地戦以下の侵略戦だと言っておいて、皆さんのほうではこんな膨大なものをお出しになっている。一番最初——中身を全部読む人はないかもしれない、なかなかたいへんだから。一番最初なんですよ。一番最初に、これだけのことを想定してあげておるじゃないですか。「わが国の安全を脅かす諸情勢」「第一章「対日解放戦」の可能性」、この中で可能性が十二分にあると言っている。
○増田国務大臣 通常兵器による局地的侵略戦に対応するということでございまして、そのとき、もし足りなければ米国の援助を求めて、つまり協力関係において防衛の事実をあげる、あくまで防衛でございます。侵略に対する排除でございます。そういうことをするわけでございます。
それはベトナムでの壊滅的な敗北を前提として、その立て直しとして第二次朝鮮戦争などというものを予想し、これに対する日米共同作戦を立てて、日本をアメリカの侵略戦にかり立てようとしている、こういう疑いが十分ある。安保条約と安保体制のもとでは、あなたたちが、自衛隊法で常に口にしておる自衛の範囲などという、その範囲をはるかに越えて行動することが書き込まれている。
かくして、ドイツの軍国主義は復興し、あるいはフランスに対する、あるいはオーストリアに対する、あるいはチェコスロバキアに対する、あるいはポーランドに対する、ああいうような帝国一主義的な侵略がまた繰り返されまして、一時はよかったのでありますが、日本の軍閥の侵略戦と同じように、その結果はどうなったか。
それをわが国が防衛の域を越えて侵略戦に使うという考えなれば、それはいけませんけれども、しかし最善の効率で日本の国を防衛しようということになれば、これは妨げぬ、こう思っておるのであります。
そうしてもう一つは、次長が言われたが、やはり私は自衛隊員ですね、この人たちの中からいざ戦争というときに出動するかしないか、そういう意思がもとなら参謀本部か、あるいは今なら国会、あるいは総理大臣の権限のあるそういうところに反映する機関を作ったらどうか、そこで初めて第一にまあ民兵……、戦争に対してのいざのときに防衛戦であるか、侵略戦であるかは別として、その戦争に対する責任を持つ、かように考えるのですが、
鮎川君は、あの厖大な侵略戦をやつておつたときにそれと一緒になつて、つまり南方石油開発というか、満州開発というか、そういうことをやられた非常に帝国主義的な、侵略主義的な点が全身ににじみ出ている存在である。
そうすると、時の主権が決定したもの、かつては天皇、今日は国会、これが決定したものは内外に通用するものだという御解釈になりますが、これは、はなはだどうもこれだけでもつて日本は自衛行動に名をかりて侵略戦勢をやらないという解釈にはさらにならないので、自衛権の拡大解釈というものがそこで主観的に、エゴイステイツクに行われる可能性がございますが、何かそこにもつと客観的な標準がなければならない。
○武藤委員 先ほど来侵略戦をするものでなければ軍隊でないというようなお説を伺いました。そうして大きな戦力であるかないかによつて、軍隊と言い得るか言えないかというふうなお説でございますけれども、今度は日本のことを聞きます。日本の保安隊を中心とする場合に、一体大きさはどのくらいになれば軍隊、戦力と言い得ることになりますか、限界をひとつ示してもらいたい。
○武藤委員 そうしますと、念を押しておきますけれども、将来そういう時期が来れば憲法を改正するほかはあるまいというお話ですが、日本が憲法を改正するというときは、これはもうその軍隊、その武力というものは、侵略戦をするためのものということになるのですか。
○武藤委員 そうではないのであつて、憲法を改正するという場合のその部隊は、すでは侵略戦を遂行し得る状態に立ち至つたものであるかどうかということです。
しかし要するに侵略戦を禁圧しようというのが憲法の趣旨でありましようから、外に出て戦うような力ということは、やはりこれは戦力になるのであろう、もつともこれは極端な場合に、非常に少数の国を守る軍隊があるのに対抗する程度のものを持つても戦力というような非常識な議論は別といたしまして、一般に外に出て戦い得るようなちやんとした装備と編成を持つているものは、やはり戦力の部類に入るのであろう、こう考えております。