1974-10-16 第73回国会 衆議院 決算委員会 第4号
過去二、三回この種の事例が日本でもあり、そのほかでもありまして、相当これだけは重要な外交問題として措置をされてきているのですが、一体わが国よ、この韓国における日本大使館の国旗に対する侮辱事件をどのように処置をされたのか、その決着のつく見通し、これを明快にお答えをいただきたい。
過去二、三回この種の事例が日本でもあり、そのほかでもありまして、相当これだけは重要な外交問題として措置をされてきているのですが、一体わが国よ、この韓国における日本大使館の国旗に対する侮辱事件をどのように処置をされたのか、その決着のつく見通し、これを明快にお答えをいただきたい。
中華人民共和国の国旗侮辱事件等もかつてありましたりいたしましたが、穏やかなことじゃない。つまり、どの程度のことなのかという事実関係ももう少し知りたいのです。
その国旗に対して、沖縄で侮辱事件がありまして、その詳細を新聞で見ますると、なかなか意識的に、そうして無残な、陋劣なやり方でございます。これに対しまして政府は警告を申し入れたと言いますけれども、きょうの新聞で見ますと、新しい弁務官の柔軟性のある態度に心引かれて、うやむやに終わるかのごとくも伝えられております。
岸首相は、これまでにわが国で行われた中国国旗侮辱事件について陳謝の意を表し、今後は国旗の尊厳を保持するために万全の措置をとることを約束し、日本政府が中華人民共和国と正常な関係の回復を念願し、そのために努力すると声明し、その上で、今後の両国関係正常化の問題について政府間で話し合うべきであります。岸首相はこれをどう思うか。 わが党は、日中関係打開のために次のような方策を立てております。
その場合に、いろいろ問題がありますが、国旗問題、国旗侮辱事件の処理ということについて、政府が何らか具体的な態度をきっぱり示して、政府の誠意を相手国の政府に知らせる、相手国の国民に知らせるということは私はきわめて望ましいことであると考えるのであります。そこで、謝罪使の派遣というようなことを一応別といたしまして、なおほかにとるべきいろいろな方法はあろうと思う。
だからそういう侮辱事件が中国において起って、日本の外務省が抗議を申し入れるというようなことは、これは予想されないことでありますが、まあかりにそういったことが起ったとした場合には、日本側としても黙ってはおれないと思う。国民感情がこれを許さぬと思う。
最近横浜と新橋で中華人民共和国の国旗侮辱事件が二度にわたって起っております。長崎の国旗事件の跡始末もまだついておりません。引き継いで起ったこの二回の国旗侮辱事件について、政府に責任がないとは言えないと思う。これに対する政府の態度といいますか、あるいはその対策を一つできるだけ詳細に御説明願って私の質問を終りたいと思います。
これは、私は、中国国旗侮辱事件を誘発せしめた遠因になった言動だと考えざるを得ない、私は日本国民の常識としてこう考える。 次に、政府回答及び前官房長官の談話におきましても、ことさらに中共を承認しないということを必要以上に強調しておられます。
政府は中国国旗侮辱事件を単なる刑法適用の問題としてしかお取扱いになっていない、中国もそういうようにとっておるのであります。政府は犯人である日本人を法律的にどう処分するかということだけを問題とされまして、その国旗が外国たる中国の国旗であるということ、それを尊重しなければならぬという考慮が、私どもの目から見ますと、残念ながら、全然現われていなかったと見受けられるのであります。
そこでここから見方が違ってくるのでありますが、総理は、貿易三団体に対する政府の回答、それから問題となりましたところの——きょう御出席になっておりますかどうですか、愛知前官房長官、現在の法務大臣のいわゆる談話と、それから長崎における中国国旗の侮辱事件、こういう問題について総理は中国側が日本のとった態度を誤解しておる、こうおっしゃっておる。総理のお考えはよくわかったのです。
かくのごとく、こと小なる侮辱事件でも國際法の問題となり、國交の問題となりますと、きわめて紛糾錯雜してくるおそれがあるのであります。從つてわれわれがこの點を明瞭に刑法上に殘しておくことは決して無駄でないばかりでなく、將來の國交紛訂を避ける意味においても有益であり、必要である、こう私は信ずる次第であります。以上、私は前囘の補足として申し上げた次第であります。