1996-05-21 第136回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
WTO条約との関係でこれから安い農産物がどんどん輸入されるようになった場合に、価格安定制度自体が、本来の市場価格の乱高下に備えるという性格からして、急激な下落の緩和という性質へ変容を迫られるということではないかと思うんですが、価格政策がどうあるべきか、ここで大臣の御見解を伺いたいと思います。
WTO条約との関係でこれから安い農産物がどんどん輸入されるようになった場合に、価格安定制度自体が、本来の市場価格の乱高下に備えるという性格からして、急激な下落の緩和という性質へ変容を迫られるということではないかと思うんですが、価格政策がどうあるべきか、ここで大臣の御見解を伺いたいと思います。
この間、価格安定制度はどうしていたかと申しますと、五十六年に基準糸価について五%の引き下げをやったわけでございまして、その後は何とか需給改善で対応しようということでやってまいったわけですが、五十九年度の二五%減産も含めまして、昨年秋、価格面でのいわば大変な低落が起きました関係から、価格安定制度としては、このままいけば在庫の増大のみでもって非常に価格安定制度自体が崩壊をするという危機に瀕している。
また、先ほどから話題になっております蚕糸価格安定制度自体も行き詰まりを生じております。 一方、水産業では商業捕鯨の禁止とか、漁獲割り当ての減少と入漁料の高騰等、これまた年々厳しさを増しておるわけであります。 さらに、林業では国有林経常は膨大な累積赤字を抱えておる。こういう中で農林水産大臣の職責というものは非常に重要であるし、また困難だろうと思います。