1980-11-26 第93回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号
これは当時食糧確保臨時措置法という法律もございましたし、食糧緊急措置令、ポツダム勅令と言われておりますが、等もありまして、出さない場合には不供出罪も適用できる、まさに法制的に供出を強要できたという姿になっております。
これは当時食糧確保臨時措置法という法律もございましたし、食糧緊急措置令、ポツダム勅令と言われておりますが、等もありまして、出さない場合には不供出罪も適用できる、まさに法制的に供出を強要できたという姿になっております。
四十二万人の人間が、農民が強権発動を受けて不供出罪に問われているわけなんです。その当時の米の値段は一体どうであったかというのです。その当時の米の値段というのは、いまこそ米の値段が高いということをあなた方は言っておりますけれども、その当時は国際価格よりも日本の米の値段のほうが安かったんじゃないですか。どうですか、その点。
やみで買う金がないと不供出罪で裁判所に引っぱられたのじゃないですか。今度は逆なんだ。やめさせる方の割当ですよ。そういうとんでもない暴政が農村には加えられてきておるのです。だから青年がどんどん農村を逃げ出してしまう。これがすなわち首切りなんです。農民の首切り政策と批評されるのはそこなんです。
ところが青森県においては不供出罪に問われてつかまえられている農民がある。これは割当てられた供出額が出ないためにひつぱられておるのです。これはみな病虫害とか水害とかいうものから来ておる。そうでなかつたら米価が適当ではないのです。そういう意味におきまして、農村で毎年もめる、ことに不供出罪が出るというのは政府のやり方が悪い。
多数の人たちが一斉に不供出罪で検挙されました。しかし検挙しただけでは完納はできません。そうしておいて、完納させるために官憲はいかなる手段をとりましたか。みんな一札とりまして、どういう手段を講じてもいいから出せということで、釈放をいたしました。
不供出罪で檢挙された者が三百八十名になつておる。しかもこの附近の二十六箇村にわたるところの人々が、借金を六千万円しておる。こういうような実情があり、それゆえに、この二十六箇村におきましては、土地放棄が三百六十三町歩に上つたのであります。 また、こういう実例は單に埼玉縣だけではない。