1952-02-13 第13回国会 参議院 本会議 第12号
併しながら供出制度自体は、農民に対しては少からざる負担を與え圧迫感を與えることも又事実であります。従つて、一方においては適正なる米価を決定する等の措置を講ずると同時に、供出制度自身をも十分これを民主化し、改善いたして、農民の労苦に報ゆることを忘れてはならないのであります。
併しながら供出制度自体は、農民に対しては少からざる負担を與え圧迫感を與えることも又事実であります。従つて、一方においては適正なる米価を決定する等の措置を講ずると同時に、供出制度自身をも十分これを民主化し、改善いたして、農民の労苦に報ゆることを忘れてはならないのであります。
ただ供出制度が今まで価格であるとか、どうとかいうことでもつて、供出制度自体を批判するのでなくして、こういうような零細な農民で、而もそのほか生産物というものが各種のものに亘つており、地域的にも非常に偏差の多いものについては、政府全体としてはやはり根本にちやんと柱を立てる政策を立てて貰わんと、これは農民としては非常に不利な状態に立つと私は思います。
いずれは改正しなければならぬということを考えておる場合でありますので、司令部の一課長の意見でありますけれども、その意見のあつたことによつたわけではありませんが、政府もそういう機会に到達いたしておりますので、この際供出制度自体をかえなければならぬのだから、根本的にかえるようにひとつ研究を進めてみよう、こういうことで、係の責任者に検討を加えさせておるわけであります。
これは非常に根本的な問題でございまして、供出制度自体の考え方から問題は発生して來るのであろうと考えます。あらゆる資料が完全に整備されまして、公正妥当なる供出割当が実施されますならば、轉落農家の問題というものは、理論的にはあり得ない問題であります。