1948-11-16 第3回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第2号
この十月三十日の司令部の発表の中で、費用の問題は、將來引揚げの継続等と何か関連されるようなことになりはしないかという懸念もありましたので、この点について司令部の見解を尋ねたのでありますが、司令部の見解としては、今申し上げましたように、費用の問題は、從來の米ソ間の協定ではこの際起りようがない。從來の協定にある費用というものは拂われて來ておるし、ほかに拂うという費用の問題はない。
この十月三十日の司令部の発表の中で、費用の問題は、將來引揚げの継続等と何か関連されるようなことになりはしないかという懸念もありましたので、この点について司令部の見解を尋ねたのでありますが、司令部の見解としては、今申し上げましたように、費用の問題は、從來の米ソ間の協定ではこの際起りようがない。從來の協定にある費用というものは拂われて來ておるし、ほかに拂うという費用の問題はない。
昨年來引揚げに當つておる當局においては、極力受入態勢を整備して、未だかつて先方の引揚げに對してこちらが行き届かなかつたという例は起つていないのであります。ソ連側との折衝は、御承知の通りに、これは平和條約が調印されて國交が囘復するまでは、日本政府においてソビエト官憲と交渉する權能は一切もつていないのであります。
衆議院におきましても、殊に昨年以來、引揚げ歸還の促進に、また歸還後の定著安定に、國民の要望に副い、あらゆる方面にいろいろと盡力をいたしてまいりましたことは、諸君御記憶の通りであります。新憲法のもと新たに國家最高機關としての國會が成立いたしましたる今日、われわれといたしましては、さらにここに決意を新たにし、この問題に處するの要ありと確信いたすものであります。