1949-05-10 第5回国会 参議院 労働委員会 第11号
と申しますのは、今度の改正の三十條を御覽下さいますれば分りますように、從來保險料率は被保險者と事業主おのおのにつきまして定めておるのであります、千分の十一と……。ところが今回は保險料率一本で参りまして、百分の二という保險料率になつておるわけでございます。從いまして、被保險者の総賃金に対しまして、百分の二を掛けますと、その保險料率におきます総額がすぐ出るわけであります。
と申しますのは、今度の改正の三十條を御覽下さいますれば分りますように、從來保險料率は被保險者と事業主おのおのにつきまして定めておるのであります、千分の十一と……。ところが今回は保險料率一本で参りまして、百分の二という保險料率になつておるわけでございます。從いまして、被保險者の総賃金に対しまして、百分の二を掛けますと、その保險料率におきます総額がすぐ出るわけであります。
元來保險料率は二十ケ年間を一期間といたしまして、その平均によつて率を算出いたしておりますので、短かい期間におきましては最近のごとく不足を來すことは、これはあり得るのでありまして、併し漸次五ケ年ごとに改訂をいたすということで済し崩しにいたしまして、長期になりますればその均衡をとり得るということになつておるのでありまして、そういう意味合からいたしまして、これは一定の計数の基礎に立つておりまするので、長期的
元來保險料率の算定は非常に複雜多岐の要素によるものでありまして、その原價計算がむずかしく、主観的な測定が行われる余地がありますので、從つてこれが算出を各個の保險会社の自由に委して置きますときは、会社間の過度の競争で、往々不当に切下げが行われまする傾向があるのであります。