1951-11-05 第12回国会 参議院 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第10号
将來ソ連のほうが日本に兵を入れようというようなことはないと私は考えまするが、万一そういう意向を持つたとするならば、それは先ず第一に連合国間の問題となろうと考えております。
将來ソ連のほうが日本に兵を入れようというようなことはないと私は考えまするが、万一そういう意向を持つたとするならば、それは先ず第一に連合国間の問題となろうと考えております。
現に北大西洋條約のごときは、そういう形で現われて來ておりますが、これすら北大西洋條約というものがソ連の膨脹を防ぐ、こういう意味には役立つておるにいたしましても、将來ソ連対自由主義諸国家との戰争というものの勃発の危機を招きはしないかということを考えて参りますると、北大西洋條約のような地域的取極が、将來世界分裂、数三次世界戰争の危機への一つの足場に、基礎になりはしないかという危惧が持たれる。
併しながらこれは将來ソ連も現在のように窮屈な制度を成るべく早く解除してくれることを、私共といたしましては希望いたしますけれども、この条約に加入することによつて、直ちにそれが改善されるかどうかはお答え申上げることは困難だと思います。
○曾野説明員 先般は九箇國の共産黨の協議會の宣言に基きまして最近におきますソ連側の國際情勢判斷とその對策を御説明したのでございますが、本來ソ連の對外政策と申しますものは、そのときどきにおけるソ連の國内政治、經濟情勢をにらみ合わせて檢討せねばならないものでございます。このような見地から戰後の政治、經濟情勢の概略を御説明申し上げたいと思います。