1997-04-09 第140回国会 参議院 本会議 第17号
しかし、その過程で大量生産、大量消費を前提とする使い捨て文明が生み出されてしまっております。我々は、このことをここに改めて反省しなくてはなりません。特に、大量消費の果てに必然的にもたらされる大量廃棄の現実は、相次ぐ廃棄物処分場問題を通して、今日、その深刻さをあらわにしております。
しかし、その過程で大量生産、大量消費を前提とする使い捨て文明が生み出されてしまっております。我々は、このことをここに改めて反省しなくてはなりません。特に、大量消費の果てに必然的にもたらされる大量廃棄の現実は、相次ぐ廃棄物処分場問題を通して、今日、その深刻さをあらわにしております。
それをみんな消費して、そしてそのごみが、廃棄物が出て、それがまた問題になっているとか、こういう繰り返しである使い捨て文明というものを教育の中でしっかり教えて、そしてどういうふうにそういう地球から与えられた有限の物、これをどのように人間として生きていく問に使っていき、そしてもう一度地球に戻していくかという教育がまず一番ではないかと思います。
そういう大量生産、大量消費、大量廃棄、使い捨て文明からの脱皮ということを途上国とともにライフスタイルの一つと考えなきゃならないと思います。 それから、開発インフラを途上国につくるときに、初めからエネルギー制約対応型にしておく。例えば、ハイウェーよりも鉄道をつくる、それからコージェネレーション型の地域開発を初めからするというような環境ODAのあり方というものが必要です。
ですから、使い捨て文明といいますか、大量廃棄の文明というのをつくり出したのは我々日本人であるということを自覚した上で、ライフスタイルから始まって企業行動に変革を迫る必要がある。
エネルギーが不足するので、いまの石油文明の軌道をまっすぐ使い捨て文明を進めていけば、それは物資が不足する。そこで統制をやらなければいかぬ。マル公が要る。それから買いだめは、これはばかなことをやっているといってお説教もしなければならぬ。あるいはいろいろ統制も必要だというふうなことになってくるわけでありまして、ここでの解決策は、石油文明の軌道を放棄するということだろうと思うのです。