2004-11-09 第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
○大田昌秀君 新聞報道によりますと、在沖米海兵隊が今のイラク戦争の言わば主力みたいに戦っていると報じられておりますけれども、そうしますと、この沖縄から出ていっている米海兵隊というのは、今のこの作戦、軍事行動というものと関係ないというふうにお考えでしょうか。
○大田昌秀君 新聞報道によりますと、在沖米海兵隊が今のイラク戦争の言わば主力みたいに戦っていると報じられておりますけれども、そうしますと、この沖縄から出ていっている米海兵隊というのは、今のこの作戦、軍事行動というものと関係ないというふうにお考えでしょうか。
○国務大臣(福田赳夫君) 要するに、わが国の米軍基地が作戦軍事行動の基地として使われるか使われぬか、そういうことになるということはやっかいだというところに問題があるわけでありまして、そういうことを頭に置きながら事を判断する、こういう立場だというふうに御理解願いたいんです。それには主観的な立場の問題もあり、客観的な立場の問題もある。
その理由は、同じ給油ではございまするけれども、地上において給油する、何のためにするかというと、その基地を根拠といたしまして、作戦軍事行動がそれから始まるわけなんですから、そういう意味においてその給油活動は、これは補給ではありまするけれども戦闘と密接不可分の関係にある。
(「どに移動したんだ」と呼ぶ者あり)先般アメリカ政府から、岩国にあるF4戦闘中隊を南方に移動させたいという事前の連絡を受けたわけでありますが、その際、私は、これはベトナムへ向かっての作戦軍事行動としての移駐であるかということをただしたんです。それに対しまして、アメリカは、そうじゃありません、これは単なる南方への移動である、こういう回答であっのであります。
しかしながら、さらばといって、わが国がベトナム戦争に巻き込まれておるか、わが国にある米軍の基地が米軍の作戦軍事行動の基地になっておるかというと、そうじゃないんです。たとえば、今回の海上封鎖で機雷が敷設される、それは、わが国の基地から飛び立つ航空機によって投下されるものであるというような見方をする人があります。しかし、さような事実は全然ありませんから、さようなことはひとつ御安心願いたい。
もしわが国が米軍の作戦軍事行動の基地として使用されるというような事態がありますれば、これはもう当然わが国が事前協議の対象とすべく要求したその点でございますから、その際には、少なくともベトナム戦につきましては応諾しないということを重ねて申し上げたいのであります。
わが国の基地は、ベトナム戦争の作戦軍事行動の基地としての性格は持っておりませんですから、その辺はひとつ、ぜひ正確に御理解を願いたいのであります・。
チェックをいたしますそれは、作戦軍事行動のために出撃をする、つまりわが国の基地が作戦基地となる、こういう際には事前協議、これによってチェックをする、こういうことでございます。
○福田国務大臣 沖繩の基地がベトナム戦争の作戦軍事行動の基地となるということでありますれば、それは事前協議の対象となる、こういうことでございますが、ただいま政府の見解といたしましては、事前協議を受けた場合におきましてこれに応諾を与えない、こういう考えでございます。
○福田国務大臣 作戦軍事行動は認めませんです。
○福田国務大臣 その点につきましては、アメリカ側とも話をしておるのですが、沖繩を作戦軍事行動の基地として、沖繩基地から直接ベトナムに出撃をするということは万々あるまい、こういうことです。私どももそう考えておる次第でございます。
○福田国務大臣 沖繩が作戦軍事行動の基地として使われるということにつきましては、これはアメリカ当局もそういうことはあり得ますまい、こういうふうに言っておるのです。しかし、万一ということがある。万一そういう意図が表明されるというようなことがありますれば、政府は意見統一しておるのです。その際にはノーと言う。
そうすると、どうも大臣のいう形式的な意味の、つまり、ことばの使い方でなくて現実に沖繩の基地がどうなっているかという点、一ぺんお出かけになってみればわかるのですが、それでもなおかつ、作戦軍事行動の基地化することはない、こうおっしゃるとすると、そこのところは、出撃命令を受けていない、出かけるときには戦闘作戦命令を受けていない、そのことをさすのか。
しかし、この補給というものが作戦軍事行動と密接不可分の関係にあるというものにつきましては、これは事前協議の対象とする、こういう考え方なんです。その際に非常に具体的なケースとして問題になりますのは、空中給油ですね。他の地域に駐とんをする、他の地域を作戦行動の基地としておる、そこから出撃した飛行隊が空中において給油を受けるということは一体どうなるのか。
つまり、わが国がベトナム戦争の米軍の作戦軍事行動の基地化するということは、これはありません、こういうことを申し上げたわけです。しかし、万一そういうようなことがわれわれの見通しに反してあり得るということになると、つまり、沖繩なりわが国の本土から直接出撃をするというようなことがありとすれば、それは事前協議の対象となる。