1958-09-10 第29回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第3号
本県の蚕糸業は古くから農家経済の中核をなして発達し、県経済の消長にきわめて大きい影響を与えてきており、昭和五年に至り最高の発達を示し、すなわち当時の全国産繭額の一二・二三%を占めていたのでありますが、戦時中の食糧政策のために、米麦の作付強制の実施と、戦後の経済的、社会的事情の変転がきわめて激しく、蚕糸の生産も逐次低下し、昭和二十二年度においては昭和年代の最低線を示したが、国内経済再建の必要性から、外貨獲得
本県の蚕糸業は古くから農家経済の中核をなして発達し、県経済の消長にきわめて大きい影響を与えてきており、昭和五年に至り最高の発達を示し、すなわち当時の全国産繭額の一二・二三%を占めていたのでありますが、戦時中の食糧政策のために、米麦の作付強制の実施と、戦後の経済的、社会的事情の変転がきわめて激しく、蚕糸の生産も逐次低下し、昭和二十二年度においては昭和年代の最低線を示したが、国内経済再建の必要性から、外貨獲得
従いまして、作付強制のために、従来は他の有利なる作物をつくることが農民として望ましいにもかかわらず、これができなかつたのであります。それが御承知のように、二十五年から作付強制を撤廃したのであります。そのために、畑作地において、あるいは養蚕に転化し、あるいは野菜類、こういうものに転化したものの多いことは事実であります。この点については、竹村さんと意見を異にしております。
而して食糧確保の方向としては、戰時中のごとき農業経営の実態を無視した主食偏重の一律的な作付強制による営合理化の見地から、米麦は勿論、「いも」類、雑穀を始め、菜種、大豆等の油脂蛋白原料、進んでは畜産の奨励等、総合的な増産と食生活の安定改善を期すべきであると思うのでありますが、政府の方針は如何てありましようか。
これがちようど戰時中におけるあの軍部のやつたような作付強制というものに類するものであるかどうか、こういう内容について、ついでにお聽きしたいのであります。 さて、受入態勢を整える。この名において、今では行政整理、企業整備、これが中心になつております。この問題につきましては、各党は大体において共通しているように思います。