1954-05-12 第19回国会 衆議院 外務委員会 第48号
過日佐藤幹事長逮捕許諾の請求を押えつけようとしたような吉田内閣のもとでは、この法案が通つたならば何をしでかすかわからない、そういう心配さえ生れて来るのであります。われわれはよろしく罪刑法定主義に基いて具体的に法文に表わし、法文に現われざるものについての処罰をせざること、拡張解釈をとらないこと等をこの際はつきり打出すべきであると思うのであります。
過日佐藤幹事長逮捕許諾の請求を押えつけようとしたような吉田内閣のもとでは、この法案が通つたならば何をしでかすかわからない、そういう心配さえ生れて来るのであります。われわれはよろしく罪刑法定主義に基いて具体的に法文に表わし、法文に現われざるものについての処罰をせざること、拡張解釈をとらないこと等をこの際はつきり打出すべきであると思うのであります。
先ほど本会議におきまする緒方副総理の答弁、その答弁の通りであると法務大臣がおつしやつたのでありますが、従いまして緒方副総理の御答弁は重要法案の審議が終了するまでは、佐藤幹事長逮捕許諾の手続を速かにとろようにという参議院の決議に対してはその趣旨に副いがたいという意味の御答弁でありました。
吉田総理大臣が先般やつたような佐藤幹事長逮捕許諾を却下するのは別だけれども、検挙数が多いときにはやはり犯罪が多い、こういうふうにやはり検察陣を信用してみるのが常識じやないのですか。