1950-02-20 第7回国会 衆議院 経済安定委員会 第5号
〔佐瀬説明員朗読〕 或る地域に鉱山が栄え、工業が生長するためには、適当な立地條件がそろう事が必要である。従つて殊に地域的分布のあり方を見透す場合に、各地域の立地條件の検討を忘れる事は出来ない。 鉱工業の立地條件はいろいろあるけれども、過去の我国の如く北九州、京浜、阪神の三地域に厖大な工場群が成長し、反面、東北、北海道の如き著しく工業化。
〔佐瀬説明員朗読〕 或る地域に鉱山が栄え、工業が生長するためには、適当な立地條件がそろう事が必要である。従つて殊に地域的分布のあり方を見透す場合に、各地域の立地條件の検討を忘れる事は出来ない。 鉱工業の立地條件はいろいろあるけれども、過去の我国の如く北九州、京浜、阪神の三地域に厖大な工場群が成長し、反面、東北、北海道の如き著しく工業化。
〔佐瀬説明員朗読〕 以上のような配分方法によつて公共事業費や住宅の建設資金を配分してみると、その結果は次のようである。 一、公共事業(一般分) 最近の公共事業費の配分について顯著に見受けられる傾向は、公共事業費の裏付けになる総事業費が、北海道を除いては人口の配分に殆んど正確にマッチして配分されているとゆうことである。
〔佐瀬説明員朗読〕 以上の諸表が物語るものとしては、(1) 北海道、東北の工業化(2) 九州の相対的停滞(3) 中国、四国の工業化(4) 本州中央部の停滞等の傾向が大雑把に看取されるのであるが、ここで注意すべきことは前記指数の示すところは昭和五—九年平均を基準とした事で、昭和二三年度実績を基準とした場合、北海道、東北、四国の工業化も、本州中央部、九州の停滞も相対的なものであり、絶対的な工業化乃至停滞