1953-06-17 第16回国会 参議院 本会議 第11号 今や我が国の経済は死活の関頭に立つており、これに伴つて労働行政のあり方についても思い切つた改革が要望せられるのである。一つは賃金対策についてである。賃上げは年中行事と言つてもよい状況である。(「賃金の状態を見てみろ」と呼ぶ者あり)実質賃金は戦前を上廻つており、企業の支払能力はぎりぎりの線まで来ておる(「誰のためか」と呼ぶ者あり)ということは周知の事実である。 加藤正人