1981-03-24 第94回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
反対理由の第三は、日本民族の伝統酒である清酒に対して特別の配慮がなされていないからであります。 清酒業界は、原料を外国に依存するビール、ウイスキー業界に比べて、原料米が国際的にも高い国内産米を使用するためハンディを背負っております。米の消費拡大に貢献し、そのために高い国産米を使用している清酒業界に特別の配慮がなされるべきであります。そのような配慮の少ない本法案には賛成できません。
反対理由の第三は、日本民族の伝統酒である清酒に対して特別の配慮がなされていないからであります。 清酒業界は、原料を外国に依存するビール、ウイスキー業界に比べて、原料米が国際的にも高い国内産米を使用するためハンディを背負っております。米の消費拡大に貢献し、そのために高い国産米を使用している清酒業界に特別の配慮がなされるべきであります。そのような配慮の少ない本法案には賛成できません。
この民族的な伝統酒でありまする国酒を、日本のアルコール飲料産業の中におきましてどう位置づけていくか、いわゆるポジショニングの問題を提起いたしたいのでございます。これはまさに立法府の政治の課題である、あってほしいと訴えたいのでございます。 御高承のとおり、世界の各国は、民族の伝統酒につきましては国民酒としての地位を明確にし、国の誇りとし、国を挙げてその保護、発展に努めでおります。
したがいまして、こういうようなコスト面で大変大きなハンディキャップをいただきながら、実は一生懸命に何とかこの日本の伝統酒を守っていこう、こういって業界が努力をいたしているわけであります。また、政府におかれましてもいろいろ御配慮をいただいております。自主流通米につきましては主食と向様の助成をいただいておりますし、それから一俵約三千円安い酒米を昨年も全体六十万トンを使ううち一割をいただいております。