1957-03-28 第26回国会 衆議院 大蔵委員会 第20号
たとえて申し上げますと、旅館に宿泊いたしまして、千円までの料金であれば五%、千円をこえました場合には一〇%、晩の会食行為に芸者を呼びました場合については、その飲食につきましては一五%、芸者の花代につきましては三〇%という税率になっております。業者としてもなかなか客に納得してもらいにくい。従いまして、税率を単一化してもらいたいという要望が強く出されておるわけでございます。
たとえて申し上げますと、旅館に宿泊いたしまして、千円までの料金であれば五%、千円をこえました場合には一〇%、晩の会食行為に芸者を呼びました場合については、その飲食につきましては一五%、芸者の花代につきましては三〇%という税率になっております。業者としてもなかなか客に納得してもらいにくい。従いまして、税率を単一化してもらいたいという要望が強く出されておるわけでございます。
同時にまた料理店と旅館との関係におきましても、同じような問題が起っておるのでありまして、料理店で会食行為をすれば一五%の税率が適用になる。ところが旅館でありましても、女中さんがたくさんいたりしまして、料理店とそうかわりないような普通旅館もずいぶん数は多いわけであります。
従いまして、通常婦女の接待を伴うような場所でありましても、先ほど申し上げましたように、新橋における料率においては常に芸者を呼ぶかというと、そうでもないわけでありまして、普通の会食行為もたくさん行われているわけであります。それを一々芸者が入っておった、入っていないということで区分しようと思っても、実際問題としてそれはわからないのじゃないかと思うのであります。
その結果、料理店における会食行為がどんどん旅館に移っているわけであります。このことが、料理店におきましては、まともに一五%の税率で税金を徴収されておったのでは店がつぶれてしまう。そういうようなことで、かなり抵抗もあるわけでありまして、そうしますと、現在の旅館であれば五%、一〇%だ、料理店であれば一五%だというような税率のきざみ方が不穏当ではないかという、こういう考え方を一つ持つわけであります。